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スタッフコラム

山室 コラム
2017年02月01日

そのうち、年賀状は・・・

年賀状の発行枚数がドンドン減っている。このことはもう10年ほど前から
聞いています。そのピークは2003年の44億枚で、今年は30億枚とのこと。
振り返れば、私も30歳代の頃は会社が提供してくれる仕事関連の年賀状以外に、
仕事のお付き合いを含めて個人名義で300枚くらいは出していたと思います。
最近では100枚程度。
そんな中、数年前から「年賀状は遠慮します」とのメール添付の年賀状が
届くようになったなーーー。って思っていたら、今年は年賀状交換が
途絶えてしまった知り合いや以前の仕事仲間から、facebookで突然の連絡
「友達申請」が来ました。1人と連絡がつくとそのルートなのでしょう。
他の人からも「友達申請」が届きました。結局ここ10年以上連絡が
途絶えていた知り合い20人ほどと連絡がとれるようになりました。

で、私の率直な感想。
年賀状って1年越しの情報交換ツールじゃないですか。
例えば「子供が結婚しました」「孫が産まれました」に翌年、
「良かったね!」「お孫さんにはどう呼ばれてますか?」そしたら、
また翌年「やっぱり孫はかわいいです」ってなぐあい。
でも、facebookやLINEは即時双方向で情報交換ができます。

久しぶりの連絡の中には「便利なツールができたもんですね」とあり、納得!
僕たちポケベル世代の人間は人と待ち合わせるにしても、きちっと
取り決めておかないと不安だったものです。スマホどころか携帯電話の段階で、
『約束もそこそこで、でも、必ず会える。羨ましがっていた。というより、
そのことがルーズになる原因や』なんて若干批判めいた感想も持っていました。
でも、そんな私も今では「だいたいそのぐらいの感じで、梅田あたりで
夕方に連絡取り合おうか」なんて言っている。

で、年の初めのfacebookやLINEの話しに戻りますが、年賀状よりずっと
効果的だと思いました。便利な世の中になったもんだなーーー。と
改めて感じた「今年の正月」でした。
さて、使いこなせるんだろうか・・

山室 コラム
2016年11月02日

アナログ素材とデジタル・テクノロジー

またまたビートルズの話なんですが、ビートルズ作品を管理する
出版社やレコード会社は、21世紀に入っても、あたかも実在する
アーティストの如く彼らの新作を制作しています。

昨年は映像作品を集めたブルーレイ(DVD)でしたが、
今年は、公式ライブ・ドキュメンタリー映画「ビートルズEightDaysAWeek」と、
1977年に発表した唯一のライブアルバム「ビートルズ/ライブ・アット・ザ・
ハリウッド・ボウル」(1965年&1966年の3回分の公演から選ばれた13曲)に、
「抱きしめたい」や「ベイビーズ・イン・ブラック」など
当時未収録だった4曲を追加したCD作品。あの敏腕プロデューサー、
ジョージ・マーティンの息子、ジャイルズ・マーティンが制作しました。
3トラック・マルチテープが現存していたそうで、この50年前の素材を
(単一の音声トラックから一部の音を削除したり、分離したりする)
『デミックス』というテクノロジーを駆使し、可能な限り鮮明な音色に
リミックスしたとのこと。ただクリアなだけではなく、臨場感も増し、
明らかにバランスも良くなっています。

まさしく現代の技術はデジタルです。ただ、過去の作品をリメイクする時に
一番重要なのはアナログ素材が、アナログ素材のまま如何に大切に保管
されているか。ということが言えると思います。

CDが世に出たのが1982年。その翌年、あるレコード会社では
テープによるマスターは転写やテープそのものの物理的劣化は避けられず、
空調が整った保管場所も必要なことから、今後はCDフォーマットに
ダビングすることで永遠に現存のクオリティーを保ち、保管場所も小さくて
すむようになる。なんてことを言っていましたが、デジタルフォーマットの
革新は進み、新しいフォーマット・機材も誕生し、CDフォーマットでは
素材を100%再現できないことが判明。元のアナログテープの保存が
如何に大切かを知ることになりました。
映画の世界でもデジタルリマスターが映えるのは、
フィルム(アナログ)のまま如何に良い環境で保存されているかでしょう。

結局のところ、将来においても価値をもつ作品に必要なことは何か?
もちろん一番大切なのは内容ですね。そして次に重要なのは、使用する
道具について現状の技術に飽き足らず、試行錯誤する研究心だと思います。
そういった点で、ビートルズは短い活動期間ではありましたが、
その作品群には、卓越した内容と特異な発想や、試み、そしてそのために
試行錯誤し、開発・習得した最先端の録音技術がセットになっています。
各曲の素材も豊富に残っているようです。

ということで、解散して45年以上経っても、新たな作品を制作する
だけの素材があり、商品価値があります。21世紀になった今でも新たな
ソフトが発表されるなんて、当時の彼らには思いもよらなかったでしょうね。
天国で、ジョン・レノンとジョージ・ハリスンそして一番の功労者
ジョージ・マーティンは、今頃どう思ってるんだろう。                                      

山室 コラム
2016年08月03日

ミニマリスト?

私の若かりし60年代はテープレコーダー(当時は6mm/モノラル)も
貴重でしたし、生テープそのものも高価でした。もちろんVHSやベータ方式の
家庭用VTRが発売されるまで、ビデオテープレコーダーは一般家庭には
普及していません。そんな時代でした。

ナケナシの小遣いで、厳選に厳選を重ねて、ビートルズ・ベンチャーズ・ビーチ
ボーイズ、、、などなどのシングル盤(¥330)やコンパクト盤(¥500)を
買っていました。

コンパクト盤っていうのは、シングル盤が出てしばらくして、そのA面曲と
アルバムからの曲(3曲)を収録した4曲入りのミニアルバムのことで、高価な
アルバムを買えない少年にとっては、これがお買い得であり定番だったのです。
だから、シングル盤を買うか、コンパクト盤の発売を待つか。いや、出ないかも
しれない。ここが思案のしどころでした。今でも、 オールディーズ仲間が集うと
「コンパクト盤」が話題にのぼることがよくあります。

当時の洋楽情報といえばまずラジオ。最初はラジオの前にマイクを立てて
静かーーーにして、テープレコーダーに録音していました。そのうちラジオを
解体し、スピーカーの直前からライン録音できることに気が付きます。何と音が
クリアになって喜んだことか!
そして、ラジオでは得られない情報を「ティーンビート」「ミュージックライフ」
(どちらも¥250)なんていう音楽雑誌を買って、英米のヒットチャートや
新譜レコードの情報など、それこそスミからスミまで食い入るように収集する。
「個人情報保護」なんて言葉もなく、読者ページにはフルネームと住所、中には
電話番号まで載せている人がいました。
旬な海外アーティストがテレビ画面に登場することなど殆どなく、動いている
ビートルズを見たのも50年前のあの来日の時が初めてだったと思います。

そんな少年時代を経験したので、最近インターネットで当時の英米の音楽番組に
出演するアーティストの姿を見ると、あの頃にこんな映像 見みたかったなぁ、
なんて思います。
テレビドラマでも、ここ10年ほどの間にDVD化された「スパイ大作戦」
「ナポレオンソロ」「タイムトンネル」「パティーデュークショー」「モン
キーズ」・・・・・・を入手したり、最近BSなどで放映される当時のテレビ
番組をブルーレイに収録しては、収録物が増える。
奥さんに言わせると、「それ、いつ見んのん!?」
そうなんです。全部を見るわけではないんですが、持っていたいんです。
結局のところ、現在ではインターネットで当時の作品の一部を見ることが
できます。懐かしい映画をYoutubeにあげてくれている人がいます。と、また
それをダウンロードして、コンピュータの中に・・・・

最近、佐々木典士著の「ミニマリスト」に関する本を読みました。まあ簡単に
言うと、持ち物をできるだけ減らして、必要最小限の物を手元に置く。っていう
暮らし方のことらしいんですが。
いやーーー、今のところ、僕にはちょっと無理かなぁ・・・・・

山室 コラム
2016年05月11日

ゆりもどし

昨年3月のコラムで、アメリカでは音楽ダウンロードやストリーミングが一般的に
なりつつある中、その両極にあるアナログレコードのファン層も戻ってきていることに
ふれましたが、この一年で、その波は日本の若者にも波及しているようです。
アナログレコードは、私のようなオールディーズファンや、“音の良さ”にこだわる
人たちに支持され続けてきましたが、ここ数年、アナログレコードを聞いたことがない
若者の間でも人気が高まってきているとのこと。

そのきっかけの一つに上げられるのが『レコードストア・デイ』です。
2008年、米国のレコード店主たちが集まって立ち上げたムーブメントで、
それに賛同した大物アーティストたちがこのイベント会場でライブ演奏をしたり、
イベントに合わせて限定レコードを発売する『お祭り』です。これがヨーロッパに
飛び火し、日本にもその波が押し寄せています。

毎年1回、4月の第3土曜日に開催されており、今年は4月16日でした。
全国のアナログ盤も販売するレコード店が盛り上がりをみせ、
テレビのニュースでも取り上げられるようになってきました。
インタビューを受けた若者の「データと違って、モノを手に入れることで、
音楽を大切にする気持ちが湧いてきた」とのコメントが印象的でした。
「レコード」はその音の良さだけではなく、盤そのものやレーベルデザイン、そして
何よりも、ジャケットが命(イノチ)です。物理的に所有することの楽しみがあります。
データ化された音楽を楽しむ人がいる一方で、「クリックして手にいれ、クリックして
捨てる」そのことへの反動として、音楽とジャケットが一体となった芸術を意識する
若者が戻ってきていることに共感をおぼえます。何ごとにも、揺り戻しってあるんですね。

先日、似たようなことで盛り上がりました。私が参加した「オールディーズを聴く会」
で、『ラジカセ展』のことが話題になりました。あのころ、自分が好きな曲を集めて
カセットテープに録音して聴いていました。レコードがスリ減るからやってたのかな?
いや、自分だけの曲順を気に入っていたような気がします。ラジオの音楽番組制作者
気分で、楽しんでいたものです。

ただ今、『大ラジカセ展』開催中です。
http://dairadicasseten.haction.co.jp/

会場:梅田ロフト5階(2016.4.22 ~ 5.17)
テレビもついた「ラテカセ」なんていうのも展示してありました。

 

山室 コラム
2016年02月10日

脳ってダマせるの?

先日、大阪市が主催する「人権啓発研修会」に参加してきました。
講師はイギリス・リバプール出身で、落語家の「ダイアン吉日(きちじつ)」氏。
出囃子で始まる研修会なんて初めての経験でした。その出囃子、どっかで聞いたこと
あるなぁ・・・って思ったら、そこはリバプール出身のダイアンさん。
あのビートルズの「イエローサブマリン」のメロディーでした。

ダイアンさんは1996年に来日し、英語落語の先駆者、桂 枝雀さんに弟子入りし、師匠亡き後
「わかりやすい英語落語」で日本国内はもとより、これまでに50ヶ国以上を講演旅行
したとのこと。そして、日本と海外の文化の懸け橋となる国際的な活動が高く評価され、
2013年6月、公益財団法人世界平和研究所 第9回中曽根康弘賞 奨励賞を受賞されました。

来日直後は、イギリスでは考えられない「女性に年齢・体重を聞く」など、
文化の違いに驚いたとの事です。その後、持ち前の人懐っこさで日本文化にとけ込み、
華道・茶道・きもの着付け、陶芸などの技術を身につけられました。そして「英語落語」
を携えて日本文化の伝道師としての海外を飛び回られています。そんな中での経験や、
東日本震災後のボランティア活動などの話を通して、国籍・性別・年齢、など分け隔て
しないことが如何に重要なことであるかを訴えられ、その真意がスーッと心に入り込む
内容でした。

半ばで「時うどん」をアレンジした10分程度の英語落語「タコヤキ・タイム」を披露。
平易な英語の中に大阪弁がチラホラ混ざって、会場内は笑いがあふれました。
笑いといえば、ダイアンさんはインドで生まれた「ラーフィング・ヨガ」の
インストラクターでもあるそうで、最後に、その奥義?を指導してくださいました。
笑うことは大切で、人間は笑うことで活力を得ることができる。何も楽しいことがなく
ても、笑うことにより脳が騙されて、楽しい経験をしていると判断するようになる。
ダイアンさんの号令で受講者全員が笑いの練習を実践しました。最初はギクシャクした
状況でしたが、だんだん受講者全員が一つになって、本当に大笑いする妙な体験をしました。
人は歳を重ねるにつれて、笑う機会が少なります。「ラーフィング・ヨガ」を習得すると
笑いたい時に心底から笑えるようになる。一人でも始められるそうですが、あの会場
いっぱい波打ったような笑いの渦が忘れられません。

山室 コラム
2015年11月25日

ソドレミ音楽

先日、テレビで女性漫才トリオ「かしまし娘」のドキュメンタリー番組を
見ていたところ、作曲家 服部隆之氏が「ウチ-ら陽気な・カシマシ娘」の出だしで
おなじみのかしまし娘のテーマソングのことに触れ、こんなことを仰ってました。
とってもなじみやすいこの歌の冒頭部分をはじめ、印象に残る曲はソ→ド→レ→ミから
始まる曲が多いのだそうです。

確かに、「かしまし娘のテーマ」「千の風になって」「この道」「茶摘み」「めだかの
兄弟」「ラバーズコンチェルト」サザンの「TSUNAMI」そしてビートルズの「Penny Lane」
「You Are My Sunshine」、カーペンターズの「Top Of The World」のサビの部分もそう
です。いろんなジャンルの曲にこの出だしのメロディーが使われているんだそうです。
インターネットで「ソドレミ音楽」と検索すると、すぐに口ずさめそうな名曲がたくさん
紹介されています。

制作するからには多くの人々に受け入れられるヒット曲を世に出したいと制作者は思って
います。作曲家は耳に心地よく、また歌詞が上手くあてはまるようにメロディーを紡ぎ、
編曲家はそれを引き立たせるイントロを作ったり、録音する人は人の耳をひくような
サウンドに仕上げようと努力しています。曲の出だしの音色や、メロディーの冒頭部分は
印象に残りますから。。。

さて、イメディオでは来週12月2日(水)にミュージシャンや音楽制作者を対象とした
サウンドスタジオ・イベント「音のプロフェッショナル大集合Vol.4」を開催します。
作曲家が自分の好み・発想からメロディーを創るのではなく、参加者の方々が無作為に
選択した5つの音をきっかけにして、如何に完成度の高い音楽を制作することができるか。
これに挑戦します。
こんな過酷なテーマに応じてくれたのは、今年の夏「どさくさまぎれの恋」という
シングルCDを発表したScatRaw(スキャット・ロウ)というボサノバ・バンドの
コンポーザー・ピアニスト 浜崎祐吏(はまさきゆうじ)氏です。同グループの
ボーカリスト古川真穂氏もコーラスで参加します。どんな作品が生まれるか、楽しみです。

「音のプロフェッショナル大集合Vol.4」12/2(水)開催
 http://www.sansokan.jp/eve/imedio151202  <現在キャンセル待ちとなっています> 

山室 コラム
2015年09月09日

開拓者 ビートルズ

神奈川県湘南にあるコミュニティーFM局「湘南ビーチFM」が、毎週日曜日
午後9時から90分枠で放送する「ヒッツ・アラウンド・ザ・クロック」という
音楽番組を毎週聴いています。50年前のアメリカのシングルヒットチャート
10位から1位まで全曲と当時のヒット曲を放送する番組です。

実はこの番組、古い時代から新しい時代に、時代を追って50年前のヒット曲を
紹介しています。聴き始めたのは10年ほど前、番組タイトルの元にもなっている
「ロック・アラウンド・ザ・クロック」が流行っていた頃で、私にとってもオール
ディーズ曲という類の音楽ばかりでした。1年ほど前からようやく私が洋楽に興味を
持ち始めた時代に突入してきました。

例えば、前回9月6日の放送では1965年9月4日付ベスト10が放送され、ビートルズの
「ヘルプ」が先週の2位から見事!1位の座につきました。
今の若い人でも知らない人はいないのではないかと思われる存在のビートルズ。その
バンド結成当初は彼らの出身国イギリスでも不遇な時代がありました。アメリカに
おいても、発売するレコード会社もみつからないといったこともあったようです。
1966年日本武道館でのコンサートにおいては、国技の競技会場である武道館で
外国人タレントのコンサートをするとは・・・・なんて叩かれたわけです。
今の時代では考えにくいですね。
その1年前、ニューヨークの野球場「シェアスタジアム」で、当時 史上最大の
屋外コンサートを開いたのもビートルズです。

録音の分野でもマルチレトラックレコーディングを取り入れ、同じ歌を2回録音する
ダブルトラックレコーディングを多用したり、テープの逆回転を利用したり、
テープスピードを変えたり、現在の録音手法に繋がるものの多くを考案したのも
ビートルズです。

今あることに満足せず、疑問を持って対処していると、何かが変わっていく。変わって
いけば、古いものは淘汰される。だから足踏みしていてはダメなんでしょうね。
最近話題の「ハイレゾ」のハシリとしてUSBメモリースティック(24ビット)をいち早く
発売したのも6年前のビートルズでした。
ということは、いずれCDは淘汰されるということでしょうか。
現在公式音源として出回っているビートルズオリジナルアルバムリマスター盤CDが
発表されたのがちょうど6年前の今日、9月9日でした。

山室 コラム
2015年07月08日

私のアサレン

2~3年前から、たまに足が吊ることがあり、家内から「運動不足や!歩いた方が
いいよぉ」なんて言われ、この春先から、早朝ウォーキングをしています。

朝6時頃、NHKテレビ体操に合わせて体をほぐしてから、ポータブルオーディオを耳に
出発します。自宅から南に500mほど歩くと大和川があり、その土手に全長3.4kmの
ウォーキングコース「大和川ヘルスストリート」があります。そのコースの途中から
河口に向かって約2.5kmを往復すると、自宅から合計で6kmほどになるでしょうか?
1分100メートルくらいのペースなので、所用時間は1時間ほど。

7時半にはシャワーを済ませて朝食という段取りです。アサレンの中学生から私のような
60歳代の人、いやもっと先輩も、結構な数の人が歩いています。ジョギングする人、
本気で競歩の練習をしているのかな?と思われるような歩き方の人、犬の散歩をする人、
軽快に自転車で側を通り過ぎる人もいます。

コースに入って5分ほどして額に汗が滲み出す頃、南側 堺の方から川をまたいできた
阪神高速と平行するようになります。このあたりでは対岸に新日鉄・ライフ・Amazonの
倉庫など、一番河口側にSHARPが見えます。ほどなく進行方向右手に永大産業があります。
ウォーキングコースと平行する道路に面して約400メートルに亘る
広~い敷地です。その敷地の西端を過ぎて少し先、ウォーキングコースの西起点(私に
とって往路の終点)に到着です。ここでちょっと休憩がてら屈伸運動をして戻ってくる。
というのが私の朝食前の日課です。

結構、汗だくになります。これから初めての夏を迎えます。
こたえるんだろうなーーーー。でも、最近足が吊らなくなってきたような気がします。
先日友人にこの話をしたら、「夕方、会社帰りに一駅手前で降りて歩く、なんてのは
しないの?」って言われたんですが、そんなことはしません。だって、早く帰らないと。
家で冷えたビールが待っていますから。(専属健康管理者でもある)奥さんと・・・・・
 

山室 コラム
2015年05月13日

不便なLPレコードがくれたもの

前回のコラムで、武田鉄矢さんの「明るい終活のすすめ」のことに触れました。
それはそれで、団塊の世代の私にとって、なかなか考えさせられることなのですが、
先日友人から、具体的な問題の1つとして、そろそろ「身軽にする=持ち物を整理する」
っていうことが必要なんだ、と聞かされました。

家内からも、もう随分前から「荷物を増やさないようにしよう」なんて言われて
いるんです。さすがにレコードを処分せよ!との話は出ていないのですが、彼女から
厄介がられているのが、若いときから作り・増えてしまったビデオテープやカセット
テープの類です。
そりゃそうです。スタジオエンジニアの私もDVD・Blu-ray・CD・MP3なんてメディアが
当たり前になって、よっぽどの内容でない限り、ビデオテープやカセットテープを
引っ張り出そうなんて思わないですよね。なんてったって頭出しが大変です。

ということで、最近古いカセットテープやビデオテープ、レコードの整理を始めたんです
が、やはり思い出深いカセットテープに手が止まり、横道にそれて聴き入ってしまいます。
「これ!このテープにしか、ないんや!」「あっ、これも・・・」レコードにしても、
カセットテープにしても、かつて聴いたものは、次にどんな曲が出てくるか、
なんとなく覚えているものですね。

その時に、気が付きました。レコードは頭出しが容易でない。
テープは早送りに手間がかかる。だから好きな聞きたい曲だけを選んで聞くのでなく、
収録されている楽曲すべてを流れで聴いていました。
そうしたことが「知らない曲、いい曲」との出会いに繋がったんだと思います。
ま、若くてドンヨクだった。ということもありますけど。。。

つい最近、若いミュージシャンと話していた時のことです。彼曰く、「LPレコードの
時代には1曲目からおわりまでレコード全体に『流れ』があったんですよね。
A面の外周に針をおろす。A面が終わると、レコードをひっくり返してB面を聴こうと
する。その衝動を喚起するインターバルがあった。CDにはそれが無い。
ましてやダウンロードとなると、『流れ』もない・・・・」と、僕たちアナログマン?
と同じことを嘆いていました。受けて側とは別に、アーティストは今も曲順というものを
意識して制作していたんですね。
そんなことに気が付く若いクリエイター達が、また新たなデジタル時代のシステムの中で、
新たなフォーマットを産み出していくのでしょうか?楽しみです。

山室 コラム
2015年03月11日

「所有」から「アクセス」へ・・・・?

「フィジカルが無くなる」と言われて、かれこれ3年になるでしょうか?
フィジカルとは、物理的とか肉体的とか習ったと思いますが、最近では、
音楽のダウンロードとストリーミングのことを「デジタル」、CDのことを「フィジカル」 
っていうらしいんです。欧米では、2013年にデジタル年間売上がCDの年間売上を
上回りました。その後は、デジタルの売上の中でも、音楽ストリーミングサービスの
比率がドンドン増えているとのこと。

我々オールディーズファンの仲間うちでは、レコード会社がフィジカル末期に続々と
発売する、60年代ポップスの復刻CDの購入に、小遣いのやりくりが大変です。

一方、楽曲は「所有」から「アクセス」する時代へと移行しているといわれています。
CD購入とダウンロードは音楽を「所有」すること。それに対して、ストリーミング
サービスでは、音楽に「アクセス」する形になります。

でも、小生はやはり「所有」派。それもすでに所有するアナログレコードと同じ
内容のCDを購入しても、アナログレコードを手放すことができない、人間そのものが
2世代前のオールディーズです。
それで、思い出しました。昨年アメリカではデジタル音楽がこれまでのダウンロード
からストリーミングに移行する中、両極にある昔ながらのアナログレコードファンも
増えているのだそうです・・・・・あーア、ホッとした。

山室 コラム
2015年01月28日

人生を一日にたとえると・・・

若かりし頃、「海援隊(武田鉄矢+千葉和臣+中牟田俊男)」の録音現場で
アシスタントをさせて頂いたことがあります。
武田さんは面白い発想の切り口で、「ナールホド・・・」と思わせる歌詞を作詞し、
千葉さん中心に作曲され、そして収録は中牟田さんのリードで作業が進む、といった
バランスのとれたバンドでした。当時から、武田さんは真面目で、主義主張が
はっきりした方だという印象を受けていました。

先日、そんな武田鉄矢さんがBS朝日「ザ・インタビュー~トップランナーの肖像」と
いう番組に登場されました。インタビュアーは「GOETE(ゲーテ)」編集長の舘野晴彦氏。
館野さんは話を聞き出す名人です。

その中で、武田さん、面白いことを仰っていました。
人生を一日24時間にたとえる。年齢を3で割った数字を時刻に置き換えると、
人生の年齢を1日の時刻にたとえることができる。
たとえば18歳、1日の時間にすると朝6時は夜明け前。1日の始まり朝9時は、
年齢に換算すると27歳。
45歳は、時間にすると15時、つまり午後3時。甘~いものが欲しくなる危険な時間?
還暦(午後8時)は夕餉(ゆうげ)を終えて、登山に例えるなら、下り始める。

「さあ、おりていこう」眼下には人生の素晴らしい景色が広がっている。
下りることで、はじめて登ることを完成させる。下りる時につまずくと滑落してしまう。
だから、下りてゆく大切さを考えていこう。
例によって、「ナールホド・・・」 明るい終活のススメ、でした。

山室 コラム
2014年11月12日

カミオカ(の)のクランクラン

先月19日夕方18時~19時30分、イメディオの特設スタジオから、音楽トーク番組
「カミオカ(の)のクランクラン」の第1回放送がUstreamで生放送されました。

「カミオカ(の)」とは、DJ加美幸伸氏とコンポーザー・ミュージシャンの
オカノアキラ氏の“エエ声ユニット”の名前です。

私は、その配信のお手伝いをさせて頂きました。しかし、その途中で音声が
配信されないというトラブルが起こり、コンピュータを再起動するなどしたため、
10分間の中断という事態を招いてしまいました。原因としていくつか思い当たるものは
あるのですが、複合的な要素があるのか、その後のチェックでは再現できませんでした。

しゃべりのプロと音楽のプロが主催し、インディーズのアーティストを中心に
紹介するこの番組。配信に関しては素人の我々だけで挑戦しよう、ということで
始まったわけですが、出演者の方々にはご迷惑をお掛けするわ、当方は冷や汗もの
でした。いい(?)経験をしました。

中断はしたものの、“Cotton Candy” のマジック、“Miyky(ミユッキー)”の
ソウルフルなボーカル、“中井ゆう”のソフトタッチなボサノバなど、盛りだくさんの
内容で楽しく終了しました。

中断という大きなトラブルにも拘わらず、加美さんからは「まあ、気楽にやって
いきましょうや・・・」なんて暖かい言葉をかけていただきました。新たなことへの
挑戦はいつもドキドキもんですが、次回は何とか・・・・と意気込んでおる次第です。

毎月1回放送予定で、次回は11月30日(日)18:00~19:30になります。
是非、ご覧ください。
http://www.ustream.tv/channel/kamiokanoclan

山室 コラム
2014年09月10日

Makersラボ

最近、「3Dプリンター」や「レーザーカッター」ということばをよく耳に
するようになりましたね。そのうちに、小さい部品などは自宅で作って
対応するのが当たり前という時代を迎えるようになるのでしょうか。

そんな中、イメディオではデジタルものづくり工房「Makersラボ」を立ち上げました。
デザインされたデジタルデータから、3Dオブジェやパーツなど、小ロットの
ものづくりや試作を可能にする工房です。

これまでは個人では製作が難しかったような、リアルに手に触れることができる
試作品の製作が可能になります。

歌舞伎で使うような文字で、自分の名札をレーザーカットしてみました。
文字をグラフィックソフトに取り込み、その文字を彫刻してみると、思ったより
素敵な出来上がりになりました。

まだまだ始めたところですが、いろいろと面白いことができそうです。
「どんなことができるのか?」ご興味をお持ちの方、是非声を掛けてください。
皆様と一緒に可能性を追求できれば・・・・と思っています。

デジタルものづくり工房「Makersラボ」
https://teqs.jp/rental_space/space/makerslab.php

山室 コラム
2014年07月09日

1+1=?

毎月1回、オールディーズ仲間が集う「ポップス出前寄席」に参加しています。
これは、FMCoCoLoで2010年の3月まで放送されていた「南港ミュージック・
エンターテインメント(DJ上柴とおる氏)」が終了したのを機に、
あるリスナーの方の呼びかけで、毎月1回、会場提供してくれた喫茶店に集合し、
上柴とおる氏のDJを楽しむイベントです。これが何と!4年あまりも続き、
この5月には第50回が開催されました。私もほぼ毎回参加しています。
FM音楽番組という枠の中で、それまで「ラジオネーム」でしか知らない、
顔が見えなかったリスナーたちが、実際に顔を合わせて、好きな音楽を聞きながら
情報交換、というかワイワイ!ワイワイ!
大学講師もしている上柴さんから「おいおい、そこ聞いてんのか?
学生よりウルサイなぁ」なんてお叱りを受けることもたびたび。

時代は、メールなどを利用して顔を合わせなくても情報交換ができます。でも、
同じ時間・同じ場所を共有することが新たな展開を生みます。
私も「ポップス出前寄席」のメンバーに後押しされ、関連イベントの企画に
共同で参画するなど、これまで想像もつかなかった自分を発見することがあります。

イメディオにはコワーキング・スペースがあります。
ここも時間と場所を共有し、コラボレーション作業が自由にできる空間です。
聞き耳を立てると、爽やかなスムーズジャズが聞こえる。
晴れた日には、遠く向こうに六甲の山並みが見える、そんな空間です。
是非ご利用ください。

コワーキングスペース CoPla南港
https://teqs.jp/rental_space/space/coworking.php

山室 コラム
2014年05月14日

ペンライト、振ってきました

先月、家内(K)のオトモで、京セラドームに福山雅治のコンサートに行ってきました。
Kの影響で福山雅治の曲はほとんど耳にしたことはあるし、好きな曲も結構あります。
しかし、今回は5大ドームツアー(京セラは38,000人規模)とやらで、
あまり期待していませんでした。
というのは、若い頃の東京ドームでのストーンズやイーグルスのライブ経験から、
豆粒ほどの姿と、あまり音が良くないという印象から、その後ドームライブは
喰わず嫌いになっていました。

2階のファースト側。入口でペンライトを配られ、「こんなの振るの?」なんて
思ったんですが、実際に始まってみたら、階下に広がる赤・黄・青・白の光の波、
ステージ正面では映像を駆使した、最近のショーアップしたライブが未体験の
私としては、最高に楽しいものでした。

真っ暗の中に、ステージから馬蹄形に飛び出した通路の先端、浮島みたいに見える
第二ステージにパッと現れた福山雅治が最新アルバム「HUMAN」にも入っていた
BeautifulLifeのサビ部分をアカペラで歌い始めました。
K曰く「3番から歌っている!」だそうで、
私には判りませんでしたが、この曲のキーポイントとなる「美しいあなたといると、
人生は美しいって思えるよ。裏切られても受け入れることを選ぼうとする心の
そばで・・・」というのがいいそうです。
バックを固める中心メンバーは、山木秀夫(ドラム)・高水健司(ベース)・
今剛(コン・ツヨシ/ギター)・キーボードは殆どの曲のアレンジを担当する
井上鑑(アキラ)。いつでも録音できる名うてのスタジオミュージシャン達だから、
悪いわけがない。
途中、ギンギンのロックコーナーで、今剛、福山雅治、そしてデビュー当時からの
ギター担当 小倉博和の3人が揃ってギター競演する場面で、失礼ながら
「福山雅治ってギター相当上手いんだ」と気づかされました。
約2時間30分、最後は「家族になろうよ」でしっとりと終わりました。

何といっても一番の感想は、「音」が良かったことです。あのメンバーだから、
そりゃ出る音がいいのは判っているけど、あの会場でこの「音」を創り出せるなんて、
どんなノウハウなんだろう??
 

山室 コラム
2014年02月12日

今年はスペシャルなバレンタインデー

もうすぐ「バレンタインデー」
「いやー、これでも若い頃は・・・・」なんて言う人がいますが、私の若い頃は
まだそんな習慣そのものが存在しませんでした。いつ頃から始まったんでしょうか。
当時そんな習慣があったら、「沢山もらえただろうに」とも思いたいし、
「無くて良かったなー」なんてふうにも思います。

さて、今年イメディオでは2月14日、バレンタインデー企画として、
昨年6月に開催した「サウンドスタジオ・イベント」の第2弾
「音のプロフェッショナル大集合Vol.2」を開催します。

関西在住のシティポップ・デュオ“MiGOTO(みしまりよ+後藤俊明)”、
そしてMiGOTOの3人目のメンバーとも言うべき、サウンドクリエイター樽井亮裕氏に
ご協力頂き、彼らの新曲「虹のプリズム」(みしまりよ作詞・樽井亮裕作曲)の
公開録音を行います。

樽井さんのトラックメイキングから始まり、後藤さんのギターダビング、
みしまさんのヴォーカルダビングといった流れで、素材の楽曲が如何に
おしゃれに変身するか、楽しみです。

ご参加いただく方々には、今年のバレンタインデーが
特別なものになりますように。。。
「虹のプリズム」、素材となるデモバージョンを聴かせてもらいましたが、
いい曲ですよ。
ここイメディオのスタジオからヒット曲が生まれることを期待しています。

【文中に紹介するイベントは、平成26年2月12日現在、定員に達しました。
申し訳ございませんが、既にお申し込み以外の方々にはご参加いただくことが
できません。ご了承願います。】

山室 コラム
2013年12月26日

マイケルのクリスマスソング

先日ある書店で、昔懐かしいレコードのジャケットがカラー掲載されている
本を立ち見していたところ、LP盤・シングル盤の他にSP盤
(78回転・直径約25センチ)と言えば殆ど黒いエボナイト盤ですが、
珍しいピクチャーレコードのSP盤が載っていました。
パラパラ・・・とめくっていたら、私が小学1年~2年生くらいの頃に
買ってもらった“クリスマス”のレコードが目をひきました。「あッ・・」
「ジングルベル」「もろびとこぞりて」「きよしこの夜」「赤鼻のトナカイ」の4曲。

可愛い女の子の絵、サンタクロース、トナカイ、そり、雪景色 などのクレヨンで
描いたような絵がレコード盤にプリントされています。
当時は「絵付きレコード」って言ってたかなぁ?
確か、テイチクレコードの盤で、少年少女合唱隊が歌っているようなものでした。
片面に1曲だから、2枚組みで見開きアルバム形式の、豪華な?ものだったと思います。
それにしても、よく覚えてるもんだなーーー。
古いことだけ思い出せるのはトシとったせい? とか。。。
でも「アレ、どこいったんやろう」

私が大好きなクリスマス曲は、何と言っても、マイケル・ジャクソンがまだ
10歳くらいのジャクソン・ファイブ「ママがサンタにキスをした」かなぁ?
この曲、いろんな人が録音していますが、なんと言ってもこの盤が大好きです。
間奏でマイケルが「ボク、見たんだ・見たんだ・ホントに見たんだって。
ママがサンタにキスしてたんだ。パパに言わなきゃ!」 みたいなこと言うところが、
可愛くていいんです。
毎年、いろんなクリスマスソングの新曲や新録が登場しますが、
最新のカッコいいCDを聴いていても、やっぱりこの曲が聴きたくなります。

3分間手を止めて、ちょっと、どうですか?

山室 コラム
2013年10月23日

所さんとエジソン

先日「所さんの目がテン」を見ていたら、10名ほどの若者に「レコード(45回転
ドーナツ)盤を再生してください」というテストみたいなことをやっていました。
結果、だれ1人として正確に再生できる人はいませんでした。レーザーディスクを
ターンテーブルに乗せる者。ドーナツ盤用のアダプターを置かずに再生しようとする者。
シングル盤が中心を外れて回転し、極端な音ムラで聴くに耐えない状況。これを見て、
遠い昔、私が中学か高校の頃の面白い体験を思い出しました。
中古盤シングルを買ってきたら、センターの穴がセンターから少しずれていて、
それこそ回転ムラが出て、聴くに耐えない。

新品なら交換してもらうとこだが、そういうわけにもいかない。
(と、思ったのでしょう。今なら返品するかもしれませんが)
そこで、アダプターを外して、レコードを中心から少しずらしてターンテーブルに
乗せ、レーベル部分が同心円を描くように何度も挑戦して、上手く再生できた。
なんてことがありました。
情けないことに、あんなに苦労したのに、何のレコードだったか覚えていないんですが。。。

で、「目がテン」に戻って、エジソンが発明した、ロウ管を使った円筒型の録音システム
「フォノグラフ(蓄音機)」の原理実験を何と!紙コップというか、透明な“プラスティ
ック・コップ”っていうんでしょうか、あれをロウ管の代わりに使って、行うというもの。
所さんのオフザケ自作曲がそれなりに録音・再生できました。
そんなレコードがCDにとって替わられ、今では若者たちはダウンロード。
レコード盤なんか再生できないのも無理のないことです。
さらに、もうこのCDの時代もここ数年で終わるのでは・・・という話もチラホラ。
こんなことになるなんて、エジソンも思いもよらなかったでしょうね。

1877年12月6日、そのエジソンが発明した「フォノグラフ」で音を録音・
再生することに成功した日だそうです。
日本オーディオ協会はこの日(12月6日)を「音の日」に制定し、同協会と
日本音楽スタジオ協会が中心となって、毎年「日本プロ音楽録音賞」の授賞式が
開催されています。今年は記念すべき第20回開催になります。現在、選考中とのこと。
さて、どんな作品で、どんなエンジニアが録音賞を獲得するんでしょうか? 楽しみです。
ちなみに、去年(第19回)の受賞リストは下記で確認できますよ。
http://www.japrs.or.jp/pmr/pmr2012.htm

山室 コラム
2013年08月28日

サウンドスタジオになりました

本当に今年はどうなってるの? 9月に入っても暑い日が続くそうです。
体調に気をつけて厳しい残暑を乗り切りましょう。 スタッフの山室です。

イメディオの技術担当として、「サウンドスタジオ」の運用サポート・「レンタル機材」
の貸出管理を行っています。

今年4月、3月まであった「ナレーションスタジオ」の機能を、
「サラウンド・ミックスダウンスタジオ」として運用していた部屋に移設し、
スタジオの名称も「サウンドスタジオ」に変更しました。
これには私なりの「思い」がありました。

「以前のナレーションスタジオ」でも、音楽制作として、ボーカルや一部の楽器の
ダビングにご利用いただいておりましたが、作品内容によっては、モニタースピーカー
のパワー感や透明感といった面で、若干厳しいご指摘を受けることがありました。
移設したスタジオでは優れたルームアコースティック・余裕のあるモニター環境の
もとで、且つ廉価による収録が可能になりました。

そこで、今回のシステム移設を機に、スタジオ名を「サウンドスタジオ」に
変えることにより、音楽制作にも使用していただけるスタジオであることを
アピールしていきたいと思っています。

ここで、ちょっと自慢話しになりますが、このスタジオのアコースティック設計は、
音楽スタジオの設計では、遠くロンドンにまでその名が轟く
「豊島政実氏(サム・トヨシマ)」が担当しているんですよ。

ビートルズの録音で有名な「アビーロードスタジオ」の現在の4スタジオと
マスタリングスタジオは、全てのスタジオがサム・トヨシマが手を加えた形に
なっています。

バージンレコード創設者リチャード・ブランソンが設立し、エルトン・ジョン、
クイーン、コールドプレイも録音したスタジオ「タウンハウス」や、初期の
ローリングストーンズのホームグラウンドでもあった「オリンピックスタジオ」も、
そのリニューアル時の設計を担当。
「フィル・コリンズ」や「スティング」のプライベートスタジオの設計者でも
あります。

というわけで、新しい「サウンドスタジオ」は包容力のあるルームアコースティック
が自慢です。作品が持つ音質そのものを忠実に伝えます。

是非、聞き親しまれたCDなど、音源を携えて、「サウンドスタジオの音チェック」
にお越しになりませんか?
事前に電話でスタジオの空き時間をチェックしてくださいね。お待ちしています。
(TEL:06-6615-1014 担当 山室久男)

「サム・トヨシマ」 “musicman-Interview”
http://www.musicman-net.com/relay/42-7.html

イメディオ「サウンドスタジオ」
https://teqs.jp/rental_space/studio/sound.php