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スタッフコラム

山室 コラム
2013年10月23日

所さんとエジソン

先日「所さんの目がテン」を見ていたら、10名ほどの若者に「レコード(45回転
ドーナツ)盤を再生してください」というテストみたいなことをやっていました。
結果、だれ1人として正確に再生できる人はいませんでした。レーザーディスクを
ターンテーブルに乗せる者。ドーナツ盤用のアダプターを置かずに再生しようとする者。
シングル盤が中心を外れて回転し、極端な音ムラで聴くに耐えない状況。これを見て、
遠い昔、私が中学か高校の頃の面白い体験を思い出しました。
中古盤シングルを買ってきたら、センターの穴がセンターから少しずれていて、
それこそ回転ムラが出て、聴くに耐えない。

新品なら交換してもらうとこだが、そういうわけにもいかない。
(と、思ったのでしょう。今なら返品するかもしれませんが)
そこで、アダプターを外して、レコードを中心から少しずらしてターンテーブルに
乗せ、レーベル部分が同心円を描くように何度も挑戦して、上手く再生できた。
なんてことがありました。
情けないことに、あんなに苦労したのに、何のレコードだったか覚えていないんですが。。。

で、「目がテン」に戻って、エジソンが発明した、ロウ管を使った円筒型の録音システム
「フォノグラフ(蓄音機)」の原理実験を何と!紙コップというか、透明な“プラスティ
ック・コップ”っていうんでしょうか、あれをロウ管の代わりに使って、行うというもの。
所さんのオフザケ自作曲がそれなりに録音・再生できました。
そんなレコードがCDにとって替わられ、今では若者たちはダウンロード。
レコード盤なんか再生できないのも無理のないことです。
さらに、もうこのCDの時代もここ数年で終わるのでは・・・という話もチラホラ。
こんなことになるなんて、エジソンも思いもよらなかったでしょうね。

1877年12月6日、そのエジソンが発明した「フォノグラフ」で音を録音・
再生することに成功した日だそうです。
日本オーディオ協会はこの日(12月6日)を「音の日」に制定し、同協会と
日本音楽スタジオ協会が中心となって、毎年「日本プロ音楽録音賞」の授賞式が
開催されています。今年は記念すべき第20回開催になります。現在、選考中とのこと。
さて、どんな作品で、どんなエンジニアが録音賞を獲得するんでしょうか? 楽しみです。
ちなみに、去年(第19回)の受賞リストは下記で確認できますよ。
http://www.japrs.or.jp/pmr/pmr2012.htm