2016年08月03日
ミニマリスト?
私の若かりし60年代はテープレコーダー(当時は6mm/モノラル)も
貴重でしたし、生テープそのものも高価でした。もちろんVHSやベータ方式の
家庭用VTRが発売されるまで、ビデオテープレコーダーは一般家庭には
普及していません。そんな時代でした。
ナケナシの小遣いで、厳選に厳選を重ねて、ビートルズ・ベンチャーズ・ビーチ
ボーイズ、、、などなどのシングル盤(¥330)やコンパクト盤(¥500)を
買っていました。
コンパクト盤っていうのは、シングル盤が出てしばらくして、そのA面曲と
アルバムからの曲(3曲)を収録した4曲入りのミニアルバムのことで、高価な
アルバムを買えない少年にとっては、これがお買い得であり定番だったのです。
だから、シングル盤を買うか、コンパクト盤の発売を待つか。いや、出ないかも
しれない。ここが思案のしどころでした。今でも、 オールディーズ仲間が集うと
「コンパクト盤」が話題にのぼることがよくあります。
当時の洋楽情報といえばまずラジオ。最初はラジオの前にマイクを立てて
静かーーーにして、テープレコーダーに録音していました。そのうちラジオを
解体し、スピーカーの直前からライン録音できることに気が付きます。何と音が
クリアになって喜んだことか!
そして、ラジオでは得られない情報を「ティーンビート」「ミュージックライフ」
(どちらも¥250)なんていう音楽雑誌を買って、英米のヒットチャートや
新譜レコードの情報など、それこそスミからスミまで食い入るように収集する。
「個人情報保護」なんて言葉もなく、読者ページにはフルネームと住所、中には
電話番号まで載せている人がいました。
旬な海外アーティストがテレビ画面に登場することなど殆どなく、動いている
ビートルズを見たのも50年前のあの来日の時が初めてだったと思います。
そんな少年時代を経験したので、最近インターネットで当時の英米の音楽番組に
出演するアーティストの姿を見ると、あの頃にこんな映像 見みたかったなぁ、
なんて思います。
テレビドラマでも、ここ10年ほどの間にDVD化された「スパイ大作戦」
「ナポレオンソロ」「タイムトンネル」「パティーデュークショー」「モン
キーズ」・・・・・・を入手したり、最近BSなどで放映される当時のテレビ
番組をブルーレイに収録しては、収録物が増える。
奥さんに言わせると、「それ、いつ見んのん!?」
そうなんです。全部を見るわけではないんですが、持っていたいんです。
結局のところ、現在ではインターネットで当時の作品の一部を見ることが
できます。懐かしい映画をYoutubeにあげてくれている人がいます。と、また
それをダウンロードして、コンピュータの中に・・・・
最近、佐々木典士著の「ミニマリスト」に関する本を読みました。まあ簡単に
言うと、持ち物をできるだけ減らして、必要最小限の物を手元に置く。っていう
暮らし方のことらしいんですが。
いやーーー、今のところ、僕にはちょっと無理かなぁ・・・・・