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スタッフコラム

明田 コラム
2015年12月22日

ハードウェア商品開発

今年もクリスマスの季節ですね。
街を輝かせるクリスマスイルミネーションを観て楽しまれた方もいらっしゃるかと
思います。最近のイルミネーションはかつての白熱ランプからLEDを使用されることが
多いようで、青白い光が主流でより冬の冷えた空気に似合いますね。

さて、先日ある入居企業の方が中国に視察されていろいろなイルミネーションとともに
電気製品を買ってこられました。いろいろ見せてもらうと日本にはない面白いアイデアの
製品もありました。観せてもらって感じたのは、中国の製品がコピー商品ばかりでなく、
チープながら作り手が独自のアイデアで考え出されたものがあるように感じられました。
作り手の「これおもしろいから作ったら売れるで。」というセリフが聞こえてきそうな
製品です。

IT関連のニュース記事によると、世界の工場である中国深センは今や自ら製品を生み
出すハードウェアベンチャーのシリコンバレー的存在となっているそうです。深セン、
台湾、香港にはハードウェア特化のインキュベータもあるということです。中国から
持ち帰った製品を拝見させていただきやっぱり中国には自ら製品を生み出す力を
つけてきていると強く感じました。日本の多くの人も中国が下請工場から脱却し
自社製品開発が出来る状況の変化に気づいていると思います。

先日、イメディオでクラウドファンディングのセミナーの講師でお越しいただいた
きびだんご株式会社の松崎社長がお話されていたことですが、日本の有名な大手電機
メーカーで若手のアイデアが社内の上層部で押し潰される事態が見受けられ、この状況
でいいのかという懸念から、若手のアイデアを製品化にするため、有名な自社の名を
伏せてクラウドファンディングをスタートさせ、社員が考えた商品企画にお金を集めて
製品化する取り組みをしたとの事例の紹介がありました。日本の大手メーカーがかつての
世界に新しい製品を提案し、世界の市場から支持されてきた時代をもう一度再興しようと
苦闘しているようです。

アップルのiPhoneの製造に代表されるようにシリコンバレーと中国のEMSと呼ばれる
業務委託工場と間は強い取引関係が築かれ、商品開発と製造のリレーションシップが
できています。日本の電子部品メーカーは、高度な技術部品をアップルに供給しています。
今後、シリコンバレー、中国、日本が、製造や技術、デザイン、商品企画、マーケ
ティングなどそれぞれの部分で、どこが何の役割を担うのか大きく変革していきそうです。
私たちも、大きく世界の状況を俯瞰していきたいと思います。そして、ここ大阪から
ハードウェアスタートアッパーを生み出す支援ができればと思います。