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スタッフコラム

明田 コラム
2016年03月09日

サイバー フィジカル システム(CPS)

物理学者ニュートンは、りんごが木から落下するのを見て 万有引力の法則を発見した
という逸話は有名です。ニュートンは神の存在を信じ、神についての著書も多く残す
キリスト教神学者でもあったようです。ニュートンの言葉に次のようなものがあります。

「自然哲学の根幹は神の属性や神と自然界の関係を探求することだ。」

つまり、物理学研究は神の創造する自然界を探求するものだとの意味でしょうか?

最近、AI(Artificial Intelligence:人工知能)という言葉をよく聞きます。

実社会の中でセンサーが収集した大量のデータをクラウドなどサイバー空間に蓄積して
AI(人工知能)により解析し、解析した結果から効果的なアクションを実社会に
返していくような仕組みの未来社会が描かれています。

例えば農業の分野では宇宙から観察した天候データ、センサーで収集した土の中の湿度、
温度、栄養量などのデータ、そして農作物の成長観察データを収集し蓄積して、これらの
データをAI(人工知能)が解析して最適な養分や水分量、光の量などを計算し、
ロボットやドローンを使って肥料や水分を補給し、農作物の成長をコントロールしていく
ようなことが考えられます。また、穀物相場の変動や消費者需要を見ながら収穫期を
調整するようなことも考えられるでしょう。

このような、実社会とコンピュータがつながる仕組みをサイバーフィジカルシステム
(CPS)というらしいです。サイバー(仮想空間:コンピュータ)とフィジカル
(物理的実社会)がつながり社会的価値を生み出すようなシステムやサービスです。

ソフト産業プラザでは来年度(平成28年度)新たにCPSを活用した
ビジネス創出事業が始まります。

りんごが落ちる様子をAIが観察し行動することにより人間に良質な社会が
実現されることを期待します。AIが神になることはありえないと思いますが。。。

(参考)大阪市ホームページ
「CPS/IoTを活用した新たなビジネス分野における創業を支援します」
http://www.city.osaka.lg.jp/hodoshiryo/seisakukikakushitsu/0000340067.html