2012年11月28日
イメディオではインキュ…
イメディオではインキュベーションオフィスに入居されている社長さんと定期的に面談をしています。
先日、入居企業のある社長さんと面談が終了したあと雑談となり日本の経済環境に話題が及びました。
日本経済の低迷が語られるようになり20年になります。周辺諸国にお株を奪われ産業が空洞化しているかのような印象を深めています。
研究畑を歩んできた入居企業の社長さん曰く、日本の強みはメーカー企業の研究所で多くの優れた先端基盤技術が保有されていることだそうです。
これらの先端基盤技術は外部に流出されることがなく資産として保有されており日本企業が競争力を維持できる理由だと話されました。
日本は絶対に諸外国に負けないと言い切られました。
日本経済の低迷が20年続いても多くヨーロッパのような経済危機に面することがないのが何よりの証拠であると。
うーん。私はこの言葉を聞いた時、何か心の中から湧き上がるものを感じました。
20年間長期間にわたり日本のものづくり技術から生まれた製品が未だ世界に求められているのは逆転の
発想から言えば基盤技術を大切に保持しているからでしょう。
わたしは日本の経済停滞のよどみを感じていましたが、社長の言葉に明るい清らかな気分になり、
改めて日本の強みに目を向けさせられました。
主要国の特許の収支を見ても欧米諸国や日本は黒字で、韓国、中国、台湾は赤字です。
これは、日本が特許技術による収益を諸外国から得ていることを表しているようです。
韓国のサムソン電子の会長が中身(部品)で日本に勝つにはまだ暫く時間がかかると語ったそうです。
サムソンには経営スピードと海外戦略で後塵を拝したものの日本の先端基盤技術はまだまだ周辺諸国より進んでいるようです。
これは、戦後日本が科学分野の教育に力をいれ、多くの優秀な研究者、技術者を生み出しその人たちが
創出してきた多くの基盤技術が経済を支える一助になっているのでしょう。