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スタッフコラム

明田 コラム
2010年04月14日

ケータイコミュニティ

昨年、ケータイサイトのモバゲータウン(以下モバゲー)のアクセスが急上昇しYahooJapanのアクセスを上回ったと聞き驚かされました。主にPCからネットにアクセスする30歳以上のユーザーからすれば、ケータイのポータルサイトであるモバゲーやグリーなど、なじみが薄く、それほどのアクセスを稼いでいることが身近に感じられないかもしれません。私もその一人で、まさかケータイゲームサイトがこれほどのアクセスを稼いでいるとは思いませんでした。

30歳以下の主にケータイからネットにアクセスするユーザー層の人たちには、モバゲー、グリーと言ったサイトを利用しているようです。すでに両者とも1,600万人以上の会員数を誇っているようです。

これまで私はこれらのサイトがゲーム専門サイトであると認識していましたが、間違いでした。これらのサイトはゲームを含むコミュニティサイトであるようです。私と同様にご存じない方のために説明すると、ゲーム以外にニュース、ショッピング、日記、占い、有名人ブログ、イラスト、レシピなどの情報や日記、プロフ、掲示板などネットワークコミュニティで構成されています。

ゲームは従来のゲームから進化しています。モバゲーで最近TVで宣伝され大ヒットしている「怪盗ロワイヤル」は「仲間」と協力してお宝を盗むゲームです。このようなゲームはソーシャルゲームと呼ばれ注目を集めているようです。

興味深いのは、ある調査によるとこれらのサイトの利用シーンが電車の中など「暇」で「一人」の時間が中心と思われがちですが、実は、家庭の中でテレビを見ているような時によく利用されているそうです。つまり、テレビを見ながらケータイを触っているという利用シーンが見えてきます。当然テレビはじっくり見ないで、携帯とテレビを交互に見ているといったことのようです。

家族がそばにいる「暇」の時間を「一人」でケータイを操作しながらネット上の「仲間」と情報や行為を共有しているのです。キーワードは「ソーシャル(直訳:社会の)」のようです。ソーシャルゲーム、ソーシャルウェア、ソーシャルアプリと呼ばれるこれらのサービスやコンテンツは「仲間」と遊び、楽しみ、コミュニケーションする世界をつくりうけている訳です。

なお、日本の一部ソーシャルアプリ開発企業は6億人のケータイユーザーを抱える中国進出する企業もあり、この「ソーシャル」は世界に広がりつつあるようです。

是非は別として10代、20代の若者のライフスタイルがケータイメディアにより大きく変わりつつあることを強く認識させられました。

このコラムを書いているうちに、夕食後、家族と「プロレス」や「プロ野球」をワイワイと見ていた頃が懐かしく思えました。