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スタッフコラム

明田 コラム
2014年09月24日

スティーブ ジョブズ

先日、新しいiPhone6が発売され大変な注目を浴びています。
多くの熱狂的ファンからiPhoneが支持され、すごい人気だなあと感じます。

今年の春、曽我弘さんの講演を聞きました。
曽我さんは、日本のコンピュータ会社を定年退職後、シリコンバレイで会社を設立し
DVDオーサリングシステム開発し90人規模の会社にまで成長させました。そして
その会社を2001年にAppleに売却しました。

その売却交渉のとき、一人でスティーブジョブズが来て、曽我さんと一対一で交渉し、
その場で売却が決まったとの話でした。
たぶん巨額の買収であったと予測されますが、トップによる1対1の交渉で、一夜で、
即決されるシリコンバレイのスピード感に驚かされました。

その後、映画「スティーブ・ジョブズ」を見ました。スティーブジョブズが
自宅ガレージで仲間とコンピュータを作り、様々な衝突を繰り返し、
一度は、創業者でありながらAppleから追い出され、再びAppleにもどりiPodを発表する
半生記をつづった映画です。映画では、ジョブズが個性的で激しい性格のワンマンな
イメージで描かれていました。(この映画のジョブズやその他のメンバーの人物像の
描かれ方に異論もあるようですが。)

曽我さんのお話やこの映画からスティーブジョブズがワンマンで自分のアイデアに
絶対的な自信を持ち納得するものをつくりあげる人だったと思います。
ある日本の自動車会社が新車のデザイン決めるとき、多くの社員からヒアリングし、
その多くの意見を取り入れて、最終的に面白くない当たり障りのない魅力のない
デザインになってしまったそうです。
一人のもつ独創的なアイデアは、消費者の熱望する製品作りにつながる可能性が
あるかもしれません。

3Dプリンターやレーザーカッターにより従来、金型を使わなければできないものが
個人で製作可能となっています。また、Arduinoなどのオープンソースハードウェア、
などにより、従来企業でしかできなかった製品が個人で作れるようになってきています。
クリスアンダーソンは著書「MAKERS」で21世紀の製造業は、アイデアとネットさえ
あれば誰もが自宅で始められるようになる「第3の産業革命」が起きるといっています。
小規模なユニットでものづくりをするMAKERS(メイカーズ)と呼ばれる人たちが生み出す
独創的なアイデアの製品が世界を席巻することを期待したいと思います。