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2017年06月10日AIDORアクセラレーション / インタビュー

英語の教員免許とロボット愛を生かしたビジネスを考案

宣伝ジョーズ株式会社(チームよっさん)
代表取締役 藤原 健五氏

AIDORプログラムを通じて進めているビジネスは、どのようなものですか?

英語の教員免許とロボット愛を生かしたビジネスを考案

小学校教論をサポートする英語アシスタントロボットのビジネスに取り組んでいます。

私自身、外国語大学を卒業して、英語の教員免許を持っています。そんな私が、自分の子どもに4歳から英語を習わせていて気づいたのが、「子どもは英語力習得の動機を持たない」ということです。

ただし、集中して勉強するタイミングもあり、それは大抵、子どもの好きなキャラクターが英語を話している時だと感じていました。

そこで、子どもの学習意欲向上にキャラクターやロボットのようなアイコンが有効だと思ったのが、このビジネスのきっかけです。「このロボットと遊びたい。」がきっかけで「英語で話しかけないとロボットが反応しない」を経て「英語でロボットと遊ぶのが楽しい」というユーザ経験を作り出そうとしています。

また、2018年には学習指導要領が改定となり、小学校で「英語」が教科となります。しかし、小学校の先生たちは英語教育のトレーニングをあまり受けておらず、発音が苦手な先生が多いというのも現状です。そうした課題を補うために、音声認識技術が高く、英語の発音が得意なロボットを授業のサポート役として活用してもらうビジネスを考えました。

現在、ロボット本体を試作し、バックエンドシステムと統合している段階です。

AIDORに参加したきっかけと、参加当時のビジネスレベルを教えてください

AIの発達で感じた危機感と新しい分野へのチャレンジ

2016年のサービスロボット開発技術展で、AIDOR共同体・専門コーディネーターの宮下さんの講演を聞いたことが参加したきっかけです。

私は本業で広告代理店業を行っているのですが、前からロボットが好きだったのと、知人がロボットを使った広告業を始めるというのを聞いていて、ロボットビジネスに興味を持っていました。

また、将来的には「広告代理店業務はAIを使ったものになるのでは?」という危機感があったので、新しいことに挑戦したいという気持ちも持っていました。

AIDORに参加した当初は、『高齢者向け見守りロボット』の開発を考えていました。しかし、メンターや事務局からのアドバイスや、同期メンバーとのディスカッションを重ねることで、英語教師アシスタントロボットのビジネスを先に進めることにしました。

中でも同期メンバーの廣瀬さん(ロイス・エンターテインメント社)の存在が大きく、現在は協業という形でビジネスを進めています。

参加した感想と、どのような部分がメリットだと感じていますか?

すべてのビジネスで役立つ考え方やテクニックを学べた

最初は「ロボットの作り方」を、技術的に教えてもらえるだけだと思っていましたが、全然違いました(笑)。

もちろん、そうした技術も学べますが、それ以上に「ロボットビジネスの在り方」を学べたことが大きかったですね。

また、それはロボットビジネスに限らず、ビジネス全体に共通して使える考え方でもありました。今の会社を創業して12期目なのですが、「それなりのビジネス経験を積んだかな」と自信は持っていましたが、メンターの皆様の話を聞いていると、自分の未熟さを痛感させられました。

特に、1泊2日の合宿は記憶に残っています。メンターの伊藤さん(BCC株式会社 代表取締役)による“人は人の話を聞かない。では、どうすれば聞いてもらえるのか?”を踏まえたプレゼンのお手本が、美しいくらい完璧な説得力のあるプレゼンだったので、動画撮影して何回も見ました。そうしたプレゼンテクニックを学べたことは、今回参加した最大のメリットだと感じています。

また、私の場合は協業できるメンバーに出会えたことも大きかったです。今思えば、事務局がマッチングをアレンジしてくれていたのを感じます。事務局では「誰がどんなビジネスをやりたいのか」を把握しているので、「誰と誰を引き合わせたら面白い変化が起こるのでは?」と考えていたんじゃないですかね。

それに同じような温度感覚で、同じようにゴールを目指す仲間ができました。技術や能力はあるけれども、ビジネスモデルをゼロから作った経験の少ない人には、このプログラムはとても良いものだと思いますね。

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プログラム応募方法

本プログラムのお問い合わせは、下記までご連絡ください。

IoT・ロボットビジネス創出プログラム「AIDOR(アイドル)共同体」
事務局:AIDOR共同体(ソフト産業プラザTEQS内)

TEL:06-6615-1000
担当:山中・小泉
住所:大阪市住之江区南港北2-1-10 ATCビルITM棟6階

AIDOR共同体(拠点:ソフト産業プラザ

中小・ベンチャー企業を対象に、起業から事業承継まで企業のニーズに沿った多岐にわたる支援サービスを提供する公益財団法人大阪産業局とロボット開発のシンクタンクである一般社団法人i-RooBO Network Forumによって構成。
それぞれが強みとする企業支援のノウハウとロボット開発支援のノウハウを掛け合わせ、IoT・ロボット分野での事業化を細かく支援します。

また、拠点として事業展開するソフト産業プラザでは、先端技術を活用したビジネスの支援施設として、インキュベーションを中心にさまざまなプログラムを実施しています。