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2023年08月08日その他

【レポート】大阪歯科万博2023

2023年8月4日(金)~6日(日)の期間、ATC O’s棟6Fを会場として、大阪歯科万博2023実行委員会/株式会社Dental Predictionの主催による『大阪歯科万博2023』が開催されました。本イベントには、公益財団法人大阪産業局(ソフト産業プラザTEQS)の参画する咲洲プレ万博実行委員会が共催として支援しています。

『大阪歯科万博2023』のコンセプト

『大阪歯科万博2023』の開催コンセプトについて、主催者であり本イベントの発起人でもある株式会社Dental Predictionの宇野澤元春氏にお話を伺いました。

「以前は、私自身も歯科クリニックで働く中で、日々患者さんと向き合い『歯の大切さ』について、お話をさせていただいておりました。しかし、歯科に訪れる人は一部であり、ほとんどの方は歯について意識しないで生活されていると思います。そこで歯の大切さや歯に興味を持ってもらえる手段としてアプリ開発なども行っていますが、やはり大勢の方々にお伝えするためには、このようなリアルなイベントが一番良いと考えて開催すること目指しました」

「特に今回のイベントでは、大人の方はもちろん、小さなお子様にも楽しんでいただけるような展示やブースを用意しています。子供の時、歯医者さんのイメージでは嫌な想い出の場合が多いと思います。今回のような歯科医師や歯科衛生士や歯科学生と一緒にゲームができたり景品が当たったりする楽しいイベントを通じて、歯にのみならず、歯科に興味を持ってもらえる経験になってくれればと思っています」

「その一方でブース出展している歯科医科従事者や歯科学生など、さまざまな業界関係者の皆さんには、一般来場者とのふれあいを通じて『どれくらい歯に対して興味をお持ちなのか?』『どうすれば歯の大切さを知ってもらえるのか?』などを真剣に考えていただく機会にしてもらえればと思っています。その上で、AI、3D、XR(VR/AR/MR)などの先端技術の発表や展示の場ともなっていますので、新しい知見や情報を得る場としても活用してもらいたいと願っています」
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『大阪歯科万博2023』 概要

『大阪歯科万博2023』は、ATC O’s棟6Fの会場を4つのエリアと2つのイベントスペースに分けて開催されました。

「体験ふれあいエリア」
歯科医科従事者や医療従事者などの関係者が、歯科に関する23ヶ所の体験ブースが出展されたエリア。

出展ブース紹介 ※一部

●Team Grin’n
全国各地の歯科衛生士がグループになって結成した『Team Grin’n』のブースでは、口腔内の水分量や歯垢や口臭などのチェック、ガムを使った噛む力の測定などを行い、対象者の結果に合わせて現役の歯科衛生士が正しいケアの方法を説明。小さいお子さんを連れた保護者の皆さんが、歯に関する悩みを真剣に相談する姿が期間中、途絶えること無く見られました。

●アキバ歯科
東京・秋葉原にクリニックのある『アキバ歯科』の出展ブースでは、会場でもひときわ目を引いたメイド風コスチュームを着た歯科スタッフさんによる歯磨き指導を実施。スタッフの中には歯科衛生士資格者も在籍しており、歯磨き指導は可愛くも本格的な内容でした。アキバらしくスタッフとのチェキ撮影も可能で、こちらも子どもをはじめたくさんの人が集まる人気ブースとなっていました。

「アドベンチャーエリア」
AI、XR(VR/AR/MR)、3D Displayなどのテクノロジーおよび歯科の最先端機器の展示・体験エリア。16ヶ所の専門的ブースが出展されました。

●株式会社Dental Predictionと楽天シニア
AIを用いた歯科の健康相談「mamoru」が展示。いつでもどこでも歯科医師に歯科相談できるアプリで、国民皆歯科健診を見据えた取り組みとして、取材テレビ(テレビ大阪)にも取り上げてられました。

●神奈川歯科大学大学院 XR研究所
SONYの空間再現ディスプレイを用いて、まるで目の前に実在するかのような3D-CGモデルで人の口腔部分を表現するソフトウェア「DSR View/SR View」を展示。ゲーム用コントローラーなどを使用して回転・移動・拡大などが可能で、2D情報ではわからない側面や奥行きなどの繊細な部分まで明確に確認できる先端技術でした。

●株式会社 Psychic VR Lab
都市空間と連動したXRコンテンツを制作・配信できるリアルメタバースプラットフォーム『STYLY』の紹介・体験ブース。VRゴーグルを装着して行うデモ体験では、実際に制作された歯科関連企業のサービスやシステム紹介をVR体験できました。VR映像の状況に応じて、施設の中に入り込んだり、上から全体を俯瞰で眺めたりと、最先端のバーチャル空間を身をリアルに感じられることから、体験者の多くが驚きの声を上げているのが印象的でした。

「フェスティバルエリア」
歯科学生などによるゲームや縁日体験のできるブース。センサーの前に立つだけで身体の動きや音声に反応して直感的に楽しめるモーショントレーニングシステムを利用して、運動能力や身体の可動域や反射神経を測定するゲームなどが体験でき、小さいお子さんを中心に多くの人が楽しそうに身体を動かしていました。また、その他の縁日コーナーでもイベントスタッフとして対応する歯科学生の皆さんが、来場者の方々を一生懸命におもてなしする姿が見られました。

「歯科の展示エリア」
一般来場者向けの歯科製品の展示・販売に加えて、医療従事者向けの専門機器の展示・販売を実施したエリア。サンプル・試供品の配布も行われ、多くの方々が来場していました。

「メインホール・会議室」
メインホールと会議室ではイベントやセミナーを開催。日本のみならず海外からもアメリカ:ニューヨーク大学 教授、サウジアラビア:キングサウード大学 教授、カンボジア:プティサウトラ大学 教授などが参加され、総勢50名以上の歯科医師・歯科衛生士・医師・言語聴覚士etcの方々が講師として3日間で医療従事者向けに28講演、一般来場者向けに28講演という盛りだくさんの内容で、歯科や医科に関する講演が開催されました。歯科界で著名な講師からのわかりやすい講演にたくさんの一般来場者が目を丸くして聞き入ってました。

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今後について
主催者である株式会社Dental Predictionの宇野澤元春氏は、歯科万博の今後について次のように話されました。
「歯科では一般の方々と交流するイベントがあまり無いので、今後も続けていきたいですね。それに加えて歯科業界ではベンチャー企業のような新しいことや技術に取り組む方々が、それらを発表する場が少ないという現状もあります。そのような企業が社会のためになる技術や取り組みを発表できる場としても、歯科万博を活用していただければ嬉しいですね。」
「そして最後に今回、咲洲プレ万博実行委員会さんに共催いただいていますが、『大阪・関西万博』の本番に向けても、歯科業界として考える未来の取り組みを発表するブースを出展できればと思い準備を進めています。その点においても今回の『大阪歯科万博2023』はひとつの実績として良いイベントになったと感じています。日本の歯科を世界に発信したいと思ってます。」

取材・文 中西 義富(Office Vinculo)

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