9月30日はイメディオ・制作技術セミナーとして、『今から始めて遅くない“Photoshop＆Illustrator使いこなし”テクニック』を開催しました。セミナー講師は、Web系セミナー講師として活動されているr360studioの森 和恵氏。『むずかしいことでも、わかりやすく伝える』をモットーに楽しく学べるセミナーを開催し、Web制作を学ぶための教育コンテンツ制作にも注力しておられます。しかも、今回のセミナーは無料！受講者は50人近くにのぼりました。簡単な自己紹介のあと、講師の森氏自身がWeb制作者として制作を進める中で、PhotoshopとIllustratorをどのように使い分けているかを実演するとのこと。近年のトレンドとして、Illustratorでレイアウトやデザインを行い、フォトショップは画像加工のみで使用するようになっており、年々ソフトの使用バランスが変化しているそうです。また今回のセミナーは2時間のため、すべてを解説することは難しく、エッセンスのみの解説となる説明があり、セミナーはスタートしました。

 

1）環境設定とツールの設定

まず最初に環境設定とツールの設定に関する解説からスタート。プロの制作者でも環境設定を最適化していないことで、ムダな作業を行っているケースが多いそうです。環境設定をカスタマイズすることで、自分の手になじむような感覚を得られるとのこと。

Illustratorの場合とPhotoshopの場合、それぞれ解説がありました。
Illustratorでは、特にユーザーインターフェイスやブラックアピアランスなどの設定項目をポイントとして解説していました。また印刷用データを作るにあたっては、「日本式トンボ」のチェックを外さないようにという注意とともに、印刷は「ミリ」、Webは「ピクセル」という単位設定の重要性も解説していました。

続いてPhotoshopの環境設定は、まず新規ドキュメントの設定ポイントから。幅と高さは出力サイズで決め、印刷の場合は解像度は印刷業者の指示に合わせるべきとのことでした。
ツール設定としては、選択ツールの設定を「自動選択+レイヤー」にしておくと楽になるとのこと。さらに『バウンディングボックス表示にチェックを入れる』『切り抜きツールは『幅×高さ×解像度』に設定しておく』『おすすめは『切り抜いたピクセルを削除』のチェックを外しておくこと』など、作業をより効率化する環境設定のポイントを次々と紹介していきました。

 

2）制作パーツの作成

Illustratorでのパーツ作成に関する解説が行われました。ただ、今回は文字ツールに絞って解説すると説明がありました。実際に操作する様子をプロジェクターに映しながら、タイトルや本文で最適な文字設定を紹介していきました。
例えば、アウトライン化しなくても一文字だけ加工したり動かしたりを簡単にできる文字タッチツールの機能を実演。文字の強弱やトラッキング、ベースラインシフトなどを微調整することが、魅せる文字を作りだすポイントだそうです。また、以前は大変だったフチ文字も、最新バージョンならアピアランスの機能で簡単に装飾できるそうです。

 

Photoshopでのパーツ作成については、背景用画像作成を例に講義が進んでいきました。ライブラリを使えば、Illustratorで作成したデータを一発でPhotoshopに呼び出して使用することができます。今回は色調補正の方法をはじめ、色相、明度、彩度に関する用語解説、さらにはRGBからCMYKへの変換方法、特にどのタイミングでCMYKに変換するのがベストなのかなど、講師の森氏自身の制作経験を踏まえたアドバイスがありました。
次に、最近のPhotoshopの機能レベルアップ例として、画像の歪み補正フィルタを紹介。ここでは講師の森氏自身の顔写真を使い、昔に比べていとも簡単に顔の表情や輪郭を変えることができる点を紹介しました。

 

3）IllustratorでWeb用の新規ドキュメント作成時の設定

サイズをピクセルに設定し、カラーモードをRGBに設定して作成する方が作業がしやすいそうです。また、『新規オブジェクトをピクセルグリッドに融合』のチェックボックスは、バグがあるため外しておく方が良いとのこと。さらに、複数アートボードの方法について解説があり、書き出しについては、アートボードの名前を先に付けておく方が良いというアドバイスがありました。

 

少し時間がオーバーしましたが、受講者による拍手でセミナーは終了しました。

セミナーを通じて感じたことは、初心者がIllustratorやPhotoshopの基本機能を知ることはもちろん、普段両ソフトを使っている人も、最新バージョンのソフトに搭載された機能をフル活用して効率的な作業を行うために、こうしたセミナーを受講するのもひとつの方法だと感じました。
 

アンケートでいただいたお声をご紹介します！

• 説明が実演もあり、とても分かりやすかった。
• 分かりやすい説明でよかった。
• 全ての独学でよく分からないまま使っていたのですが、各機能とても分かりやすく、ぜひ今後活用したいと思います。ありがとうございました。
• 不得意な所なのですごく分かりやすかったです。
• 分かりやすく、丁寧だったので満足。
• 先生の説明がすごく丁寧で分かりやすかった。ほかの講座も聴いてみたいと思いました。今日説明を飛ばした部分(マスクを使った切り抜き、インスタ画像にウォーターマーク）について聞けなかったのが残念でした。
• 細かいところまでよく準備されていて、フォロー付、森先生の講座は2回目ですが、前回同様良かったです。無料なのでお得感バッチリです。
• 分かりやすかった
• レイヤはどのように分類すれば使いやすいですか
• フォトショップ、イラストレーターの使い始めが分かりやすかったです。
• おもしろかった。説明時間が足りなかった所もゆっくりと聞きたかったです。
• 配布資料とスライドがリンクしていて分かりやすかった。
• とても分かりやすかったです。
• オススメの設定等、ポイントで説明してくれてありがたかった。
• 知らないテクニックが多かったのでとても役立ちます。
• 今までのやり方から変える事ができそうです。
• 実際の操作と比べながらやっていただいたので分かりやすかった。
• 今まで触っていない環境設定について学習できたのでとても勉強になりました。これまで以上にイラストレーターに挑戦したいいと思っております。
• 無料での内容は満足です。自己流でイラレを使ってます。フォトショップは迷っています。知らない機能もありました。ワークの効率のよい流れのヒントを得れました。
• 使い方の流れ、基本が理解できました。
• 文字の調整の話が目からウロコだった。
• 丁寧に分かりやすい説明だったのでもっと詳しく掘り下げてセミナーを受けたいと思いました。
• ポスター等作成する際、ずっとパワーポイントを使用していたので良かったです。また参加したいと思います。ありがとうございました。
• 案内の内容(期待値)と実際の内容が一致していた。
• 独学でやっていた分、基礎的なことで知らないことが多くあり、そういった部分がたくさん解消された。
• 基本的なことを知らず、今まで教えていただいたことで効率よく作業を行えそうだから
• 使い方が全く分からなかったから
• やはりやりながら勉強したい
• 持っているけど機能を使いこなしてないので、よく分かりました。ありがとうございました。
• ふだんソフトを使っていない初心者だったので内容は日常少しソフトを使っている人向けだったかなと思いました。
• 途中時間が無くなり、もう少ししっかり聞きたかった。
• 非常に分かりやすくて良かったです。ただ後半の内容の方が興味があったので時間足りなくて残念でした。
• あまりに自分の基礎知識がないので、ついていけなかった。
• 知らなかったことも知ることができました。
• 説明が分かりやすく、よく理解できた。
• 分かりやすい説明で頭に入ってきた。

今後の森和恵氏のセミナーの予定
http://r360studio.com/seminar/

 

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