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2016年01月22日その他

「大阪3Dプリンタービジネス研究会」

大阪3Dプリンタービジネス研究会


1月20日には、『第25回 大阪3Dプリンタービジネス研究会』が開催されました。

この研究会は、3Dプリンターを使って新しいモノやビジネスモデルを創出していくことを目的とし、
毎月第3水曜日に開催しています。

また、見込みがあるアイディアは積極的にプロジェクト化して、
ビジネスにつなげていくことをめざします。

 

実際の研究会には、クリエーターはもちろん、マーケッターやデザイナー、ものづくり企業など、さまざまなジャンルや立場の人が集まっています。
 

大阪3Dプリンタービジネス研究会

最終的な狙いは、多様な人が集まることで新たなプロジェクトが生まれ、技術研究や情報共有を進めていくことであり、3Dプリンターを使ったビジネスに関心のある方ならどなたでも無料で参加することが可能です。
参加申込はこちら(http://o3dprinter.com/apply
 

2)2016年1月の3Dプリンター関連ニュース

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参加者の自己紹介に続いて、事務局を務める株式会社ロイスエンタテインメントの廣瀬氏より、前回から今日までの3Dプリンターに関するニュースの中から、特徴的なニュースをピックアップして紹介しました。
安価な3Dプリンターが発売されるといった新製品情報はもちろんのこと、日本のプリンタメーカーが本格的に3Dプリンターに参画してくるのではないかという話や、Googleがスマートフォンに3Dスキャナーの技術を搭載する技術を開発し、レノボと組んでスキャナー搭載スマートフォンを6月に販売するという情報など、日本のみならずグローバルなニュースが提供されていました。

大阪3Dプリンタービジネス研究会


3)「30分で分かるメイカーズとデザイナーのための3D造形再入門」

ニュースに引き続き、廣瀬氏から以下のテーマについて解説がありました。

  • ・2016年、3Dソフトは何がいいのか?
  • ・2016年、3Dスキャナーで何ができるのか?
  • ・2016年、3Dプリンターの使い方は?

それぞれのテーマについて、廣瀬氏独自の評価を加えつつ各機種の解説が進んでいきました。

3Dソフトに関しては、無料3DCGソフト、無料3DCD Viewerソフトについて評価しました。

無料3DCD Viewerソフト
 

3Dスキャナーについては、6万円から数百万円まで多くのバリエーションがあり、できることの幅が大きいので、目的や用途に合わせてしっかり選ぶ必要があるとのことでした。
3D

3Dプリンターに関しては、用いる素材やサイズ、色によってもおすすめの機種は変わるが、高価な3Dプリンターになると、金属やプラスチック、石膏やセラミックなど多彩な素材が使えるそうです。
素材


4)「普及型3Dプリンターの比較プロジェクト」発表


大阪3Dプリンタービジネス研究会

続いて、比較プロジェクトチーム代表の下岡英司氏より、下記の報告がありました。
「このプロジェクトを実施するにあたって 5台のプリンターについては、大阪府の「地域民間支援活動サポート事業補助金」を活用して新規に導入し、合計14台の3Dプリンターの出力比較を行い、

  1. 造形するための「スライス」ができない機種が存在すること
  2. 出力物の反りを抑制する機構の有効性
  3. 同一機種でも、出力素材であるフィラメント種類が変わると、不良発生個所が変わること

が確認できた」とのこと。

大阪3Dプリンタービジネス研究会

本プロジェクトの報告詳細は 大阪3Dプリンタービジネス研究会サイト(http://o3dprinter.com/archives/434)参照。
また、実際の出力物は、イメディオ ライブラリーにて3月末まで特別展示中です。

普及型3Dプリンターの比較プロジェクト
 

 

 

5)参加者によるフリー告知タイム

 

1.高齢者向けの健康麻雀に関しての玩具

ひがし設計事務所の東和生氏より、「高齢者向け健康麻雀に関する玩具」について、以下の紹介がありました。「高齢化社会が進み認知症患者が増える中で、最近は認知症予防として思考とコミュニケーションが必要となる健康麻雀が注目されている。しかしながら、健康麻雀を覚える上での壁となるのが、役と点数計算を覚えること。この2つができる玩具を3Dプリンターで製作し販売することを目指しており、現在は特許申請中」

 

大阪3Dプリンタービジネス研究会


2.3Dシステムズ 3Dプリンター新製品

武藤工業株式会社の竹内利一氏より、CES*で発表した自社製3Dプリンターの新製品について、以下の紹介がありました。
「今回のCESでは4機種を発表した。中にはチタン素材を使える3Dプリンターがあるなど、技術革新も進んでおり、今後は医療関係の展示会にも出展を進めていく。さらにスポーツ企業へのシューズインソール、建築模型制作用途などでの3Dプリンター活用をめざしていく」

*CES…コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(Consumer Electronics Show) 世界最大級の家電系見本市。2016年1月6日~9日に米ラスベガスにて開催。
 

大阪3Dプリンタービジネス研究会

 

3.自社開発中の3Dプリンターについて

株式会社久宝金属製作所の古川多夢氏より、自社開発の3Dプリンターについて下記の紹介がありました。
「プロの建築家や造形師が活用できるクオリティの安価な3Dプリンターを自社で開発中。今回は試作機で出力したサンプルを持参しているので、参加者の皆さんから意見をいただきたい」

 

大阪3Dプリンタービジネス研究会


6)懇親会・交流会

終了後は恒例の懇親会です。乾杯のあと、ビールなどを飲みながら活発なコミュニケーションが各所で発生。さらに、出力サンプルを見ながら質問や議論が始まったり、お互いが所有している3Dプリンターに関する情報交換など、さまざまな交流が生まれていました。

大阪3Dプリンタービジネス研究会3cats

 

大阪3Dプリンタービジネス研究会

 

過去の研究会資料は 全て公式サイトからご覧いただけます。
http://o3dprinter.com/contents

3Dプリンターを活用したビジネスに ご興味をお持ちの方は どなたでも無料で参加できます。
ご来場をお待ちしています。

 

開催日:毎月第3水曜日 18:30~ (参加無料)
開催場所:ソフト産業プラザイメディオ(アクセス
お問い合せ先・事務局:株式会社ロイスエンタテインメント TEL: 06-6245-2340
ロイスエンタテインメント

 

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