WEBサイト・スマホアプリ企画者のための“伝わるコンセプト”の作り方入門
9月15日にイメディオ・制作技術セミナーとして、
『WEBサイト・スマホアプリ企画者のための
“伝わるコンセプト”の作り方入門』を開催しました。
今回のセミナーは、株式会社アイ・トライブ取締役でUIデザイナーでもある尼寺慶子氏が講師を務めました。オープニングでは尼寺氏のプロフィール紹介からスタートし、セミナーの内容をはじめ、セミナーの進行方法などに関するアナウンスがありました。
1.伝わるコンセプトとはどんなものか
尼寺氏のセミナーは、まず最初になぜ「伝わるコンセプト」が必要なのかを解説するところから始まりました。
いくつかのケースを紹介しながら、「コンセプトをきちんと作り、正しく伝えられれば、仕事はもっとスムーズにいく」とし、そのための第一歩として「コンセプトとは何か?」に関する説明がありました。さらに、コンセプトとは「どういう考えのもと、サービスを作るのか?という説明」であると定義。
そして、セミナー参加者が自社サービスや商品に関するコンセプトを実際に作成するワークショップを実施しました。
その後、「伝わる」コンセプトの条件を3つ紹介。セミナー参加者は「伝わるコンセプトの条件」を踏まえて、先ほど作成したコンセプトをさらにブラッシュアップするワークを実施しました。
2.どうやってコンセプトを作ればいい?
ここでは、先ほどワークショップで実践した方法よりも、さらに効率的にコンセプトを作る方法のヒントとしてゴールデンサークルという理論が紹介されました。
伝えたいことは「WHY」「HOW」「WHAT」の3つで構成されていると考えるのがゴールデンサークルの理論の根本にあります。大多数の人は「WHAT」や「HOW」しか伝えておらず、優れたリーダーや組織は「WHY」→「HOW」→「WHAT」の順で3つの要素を伝えているから、心に響き、行動に影響を与えることができる、と。「伝わるコンセプト」にするためには、最も理解するのが難しい「WHY」がポイントになるとのこと。
そして、その重要な「WHY」の作り方を紹介するとともに、先ほど作成したコンセプトを見直し、改めて「WHY」「HOW」「WHAT」を意識してブラッシュアップするワークを行いました。
さらに、コンセプトを具体的にする方法として4コマ漫画にする方法を紹介。この4コマ漫画とコンセプト文章ができれば「伝わるコンセプト」の完成となる、と尼寺氏。
3.効果的な伝え方
続いて作成したコンセプトを効果的に伝え、理解してもらう方法について、ゴールデンサークルの理論をもとに解説しました。そのコツとして語られたのは、相手が制作チームメンバーなのか、お客さまであるユーザーであるかによって伝え方を変えるという方法。
身内である製作チームメンバーには「WHY」をまず伝え、「HOW」と「WHAT」は相談形式で話すと伝わりやすく、お客さまであるユーザーには「WHY」をまず伝え、「HOW」と「WHAT」でさらに想像させるような伝え方が良い、とのこと。
4.その他の伝え方 ~応用編~
コンセプト作りの理論は、異なる場面でも応用することができるということで、その一例として「プロモーション用の広告や動画を作成する時」と「狙い通りのサービスになっているかどうか確認する時」の2つのシーンでの応用法が紹介されました。
最後に、コンセプトの作り方に唯一絶対の正解はないこと、自分に合った方法を見つけて磨くこと、さまざまな方法を試したり、自分なりの方法を作り上げてほしい、という尼寺氏の言葉でセミナーは終了しました。
セミナー参加者の方からのアンケートをご紹介します!
- ・実践方法(4コマ漫画)もあり、わかりやすかった。
- ・とても役立ちました。デザインは今まで直感的でわかりやすい事を意識していましたが、今回理論的な部分を勉強できてよかったと思います。
- ・説明がわかりやすかった。具体的なやり方も教えていただいたので、実際に使っていこうと思う。
- ・WEB制作を行っていますが、クライアントとの食い違いに悩んでいました。自分に足りないものがわかった気がします。
- ・アウトプットすることがとても良かったです。
- ・分かっているようで、分かっていないことを丁寧に説明していただいた。
- ・コンセプトを作る手順が具体的で分かりやすかったです。数をこなして活かせたらと思います。
- ・ぜひ活用してみたいと思いますが、思考が固いので使いこなすのは難しそうです。
- ・新しい発見があった。→4コマで考える
- ・コンセプトの作り方の流れと、なぜその方がいいのか理由まで教えていただけた、すごくわかりやすかった。
- ・新たな発見がありました。
-
・知らないことが知れました。ありがとうございました。
満足度は100%! ご受講いただいた皆さま、ありがとうございました。