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2022年12月06日その他

【レポート】ATCロボットストリート 2022 レポート

2022年11月5日(土)・6日(日)に、主催「アジア太平洋トレードセンター株式会社」、企画・運営を「ソフト産業プラザTEQS」「一般社団法人i-RooBO Network Forum」「株式会社キッズプロジェクト」が手掛けた『ATCロボットストリート』が開催されました。ATCロボットストリートは、咲洲地域の産官学のメンバー連携による地域活性化プロジェクト「第10回咲洲こどもEXPO2022」の一環として実施されたもので、「テクノロジーを見て・触れて・学ぶ」をテーマとした体験型イベントや、ロボットを通じてテクノロジーを体験するワークショップなどで構成されたイベントです。大阪咲洲ATCのITM棟2・3・6・10階を会場に、30箇所以上で最新テクノロジーに触れることができ、両日ともにお子さんを連れた多くのファミリーで賑わいを見せました。

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【ITM棟2階エリア/タッチ&プレイ】

ITM棟の玄関口でもある2階のセントラルアトリウムでは、最新の「テクノロジーを見て・触れて・学ぶ」をテーマとした『タッチ&プレイ』のブースが24箇所設置され、さまざまな最新技術に触れて喜ぶ子どもたちの笑顔で溢れていました。ブースは「未来のエンタメ・旅行/病院/おうち/のりもの/バーチャル」にジャンル分けされており、未就学児のお子さんはもちろんのこと、大人が体験しても驚く先端技術も多く、ITビジネスに携わる方々の関心も寄せていました。

(参加団体の声)
みんなの癒し「弱いロボット」大集合/豊橋技術科学大学 ICD-LAB

●どんなモノを展示されているのですか?
私たちはロボットだからといって物事を完璧に実行するのではなく、人間と同じようにできないことがあり、足りない部分を人間に補ってもらう「弱いロボット」の研究をしています。今回のロボットストリートには、人を見つけたらオドオドしながらも手指消毒をしてもらおうとする『アイ・ボーンズ』や、昔話の読み聞かせをするにも大切なセリフを忘れてしまって子どもたちに教えてもらう『トーキング・ボーンズ』など、5種類のロボットを出展しています。

●ロボットストリートに出展してみて、どんな感想ですか?
たくさんの方々に、私たちのロボットを見てもらえて嬉しいですね。2日連続で来場してくれる方や、1日に何度も遊びに来てくださったご家族もいて感激しました。特にコロナ禍だった、この2年間は直接、一般の方に触れてもらって感想をいただく機会がなかったので、今後の研究にも役立つお声をもらえて良かったです。将来的には、子どもたちと一緒に授業を受けるなどの、教育向けの用途なども視野に入れて、研究開発を続けていきたいと思います。

(参加企業の声)
ウィルスを消して世界を救おう! 絵本からとびだすARゲーム体験
株式会社アイフリークモバイル・株式会社アイフリークスマイルズ

●どんなモノを展示されているのですか?
当社では電子絵本アプリや知育アプリを提供しています。今回は、子どもたちに絵本の世界を体験していただこうと、当社の電子絵本アプリ「森のえほん館」のストーリーにARゲームを組み合わせて出展しています。絵本の主人公が『押してはダメ』というボタンを押してしまうと、悪いウィルスが発生してしまい、それをタブレットのAR機能を通じて、子どもたちに見つけ出してもらって消してもらう、というゲームになっています。スマートフォンの正しい使い方が学べて、ITリテラシー向上にもつながる内容になっています。

●来場者の反応は、いかがですか?
2日間を通じて、体験していただくお子さまたちが途切れることがなかったので、驚いています。体験されている様子を、直接間近で見ていると気づくこともありますし、実際に当社のアプリを利用していただいている方にも感想やフィードバックをいただけたので、非常に参考になりました。また、当社ではデジタル媒体だけでなく、紙媒体も取り扱っているので、双方の利便性などについても知ることができる良い機会になりました。

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【ITM棟3・6・10階エリア/ワークショップ】

ITM棟3・6・10階エリアでは、ロボットなどを通じてプログラミングを学ぶ『ワークショップ』を開催。ドローン、マインクラフト、メタバースなど、最先端のIT技術をわかりやすく丁寧に解説してもらい、体験できるイベントということで、事前予約の段階で満席となるワークショップも多数ありました。

(参加団体の声)
ロボット・プログラミング教室
大阪国際工科専門職大学

●実施したワークショップの目的と内容を教えてください
当大学の目的は、将来のデジタル人材の育成です。その目的の一環として、効果的な科学教育コンテンツを創造することを講義の課題として学生たちに取り組んでもらっており、今回のワークショップはその検証の場として学生が企画したものを、来場者の子どもたちに体験してもらっています。ワークショップは4種類に分かれていて、「プログラミングによる迷路脱出」や「ロボット同士を戦わせる対戦ゲーム」などで、1回あたり4~6名の子どもたちに参加してもらっていますが、概ね予約で埋まっている状態です。

●来場者や学生たちの反応はいかがですか?
少人数でのワークショップというのもあり、来場者のお子さんたちには丁寧に説明や解説ができていると思いますし、皆さんの満足度も高いと感じています。また、教える側の学生たちもそれぞれが良い勉強になっていますし、1回目よりも2回目の方が効率よく、わかりやすい説明になっていると思いますね。

         

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