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2019年03月26日実証実験

【株式会社オーシャンソフトウェア 実証実験インタビュー】

実施主体
株式会社オーシャンソフトウェア
http://www.oceansoftware.co.jp/

実証実験名
現在位置及び目的地検索システム「ぽけっとがいど」の実証実験

2018年10月10日(水)~12日(金)、11月8日(木)~11日(日)、12月28日(金)~2019年1月15日(火)の計3回に分けて、株式会社オーシャンソフトウェアによる『現在位置及び目的地検索システム「ぽけっとがいど」の実証実験』が、アジア太平洋トレードセンター(ATC)内を使用して実施されました。
今回は、その実証実験についての概要や感想を、株式会社オーシャンソフトウェアの代表取締役、小笠原利治氏、江河泰亮氏(営業部チーフ)、田中宏樹氏(営業部)にお聞きしました。

 

 

#「ぽけっとがいど」は、どのようなサービスですか?
「ぽけっとがいど」を開発したきっかけは、私(小笠原氏)が大型商業施設に行った際に感じた不便さにあります。そうした大きな商業施設では、いつも掲示板のフロアマップを見て目的地を探し、経路を覚えるのですが、なかなかその場では覚えきれず迷うことがありました。その経験から「フロアマップを自分の携帯で持ち歩ければ便利」と思い、開発をはじめました。
「ぽけっとがいど」は、施設内に貼られた二次元コードをスマートフォンで読み取ることで、スマートフォンのブラウザ上で施設のフロアマップが確認できるサービスです。二次元コードを読み取った位置を現在地として、目的地のお店などを選択することで、行き方の経路を表示することもできます。

 

 

#今回の実証実験の概要を教えてください
2018年10月10日(水)~12日(金)、11月8日(木)~11日(日)、12月28日(金)~2019年1月15日(火)の計3回に分けて、アジア太平洋トレードセンター(ATC)内を使用して実施しました。ほぼ同じ内容で実施した昨年度は、ATC館内の33箇所に二次元コードを掲示したポスターを設置しましたが、今年度は読み取り回数の多かった15箇所を選定して設置しています。

 

 

#昨年度も同じ「ぽけっとがいど」の実証実験を行われていましたが、今年度はどのような部分を改善して望まれたのでしょうか?
昨年度の実証実験では実際にエンドユーザーの方々に利用してもらい、率直な感想や希望などをお聞きするのが一番の狙いでした。そこで多く寄せられたのが「普通のナビのように、リアルタイムで位置情報が更新されて、どこへ進めばよいのかわかるようにして欲しい」ということです。しかし、屋内の商業施設の場合、1・2・3階と階層に分かれていることが多く、それらを正確に表示するには施設側にも専用の設備投資が必要となります。そうした莫大なコストをかけるのは当社の狙いとも若干違ってきますので、あくまで低コストで完結するナビゲーションサービスとして、ブラウザ上で現在地から目的地までの経路を表示し、道を間違えやすい分岐点などでは画像で正しいルートを伝える仕組みを、今年度は追加しています。
また前回は、目的地として設定できるのが店舗などの商業施設のみでしたが、今回は駐車場も目的地として設定可能にしました。これにより、例えば駐車場の「A1」という場所に停めた場合、現在地(自分が居る店舗など)から「A1」を目的地とすることで、駐車場までの正しい経路を表示できるようになっています。

 

#実証実験を終えてみての感想はいかがですか?
今回の実証実験では、サービス自体の改善を行うと共に、ATC内で「ぽけっとがいど」の存在を認識してもらいやすくするために、TEQSさんにもご協力いただき、告知ポスターのデザインも刷新しました。その結果、設置場所によっては、二次元コードの読み取り回数が前回よりも増えたところもありました。たくさんの方に利用してもらいたいという狙いもありますが、今回は新たに追加した機能をエンドユーザーの皆さんに試してもらい、もっとサービスの幅を広げるヒントが欲しいという狙いもありました。ATCロボットストリートのイベント時には「ベビーカーが通れるルートがわかると良い」という声もありました。そうしたベビーカーやバリアフリーに対応したサービス展開も、今後は考えていけると思います。
また当社として実証実験を行うのはこれが2回目で、実際にエンドユーザーの方々の声を直接聞くことができることが、とても良い経験になっています。「ぽけっとがいど」のサービス開発だけでなく、他のサービスにもつながるヒントがいただけていますね。

 

#今後の展開を教えてください
エンドユーザーさんからのアンケート回答で「面白そうな店や場所があれば教えてほしい」という声がありました。今後の「ぽけっとがいど」は、そうしたコンテンツを付属させて、コンシェルジュ的なサービスができるようになれば、さらに利用価値が高まるのではないかと思っています。サービスの導入にあたってクライアントとなるのは商業施設の運営会社様ですが、現在の「ぽけっとがいど」はユーザー目線の仕様となっています。運営会社様としては、お客様に目的地へ直接行ってもらうだけでなく、ブラブラと回遊させたい狙いなどもありますので、その部分も考慮して、スタンプラリーやクーポン連携などの機能も踏まえて、改善していければと思っています。
また会社としては、実証実験を通して、さまざまなアイデアの種のような物が点々と広がっていると思います。これらの点を集めて、さらに面に進化させて、さらなるビジネスに展開して行きたいと考えています。

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