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2014年02月25日聴講セミナー

「世界に売り込め!日本のインディペンデント番組・映画の
海外セールス法」セミナー

2月21日に開催した『イメディオ海外展開セミナー』は、
20名以上の申し込みがあり、ほぼ全員が参加しての開催となりました。
セミナーでは、オマガアクト合同会社の代表・西村真司氏が
『世界に売り込め!日本のインディペンデント番組・映画の海外セールス法』の
講演を行いました。当日の講演内容をレポートします。
 

■セミナー
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冒頭では、西村氏の自己紹介からスタート。
CS放送の広告営業担当として活躍後、番組制作会社を立ち上げ、その後カナダとの共同番組制作をきっかけに海外との接点が生まれ、現在は日本のテレビ番組や映画を世界中に配給する業務を行っておられます。
 
続いてセミナー本編がスタート。6つのテーマをもとに進んでいきました。 
 
1.海外映像コンテンツセールス事情
総務省のデータをもとに、日本の番組・映画の輸出入における現状について解説。
中でも、日本は輸出よりも輸入が圧倒的に多いというデータに注目。インディペンデント番組や映画は、まだまだ世界に打って出るチャンスがあると、力説しておられました。
 
2.世界の番組映画展示会
現在、世界中で毎月何かしらの映画や番組の展示会が行われている、と西村氏。今回は西村氏がおすすめする海外の展示会と、展示傾向、さらにはバイヤーの傾向について解説されました。
また、近年はあまりにも展示会が増えすぎて、バイヤーが集まらない展示会もあるので注意が必要、というお話しもありました。
 
3.番組映画販売の基礎知識
海外に番組や映画を販売する際の基本的な知識について説明。例えば、番組や映画の販売は、放送する国やメディア、課金方法などによって細分化されているとのこと。
ここでは、販売権がどのように細分化されているかの紹介や、それぞれの権利に関する解説、海外では販売の主流が出来高制に移行しつつあることなど、最新の海外事情が説明されました。
 
4.海外セールスの準備
海外に番組や映画を販売するにあたって、最低限準備しなければならないツールなどを解説。また、この日は西村氏が自ら実感した成約率アップの秘策や、海外展開を資金的にサポートする団体などに関しても特別に公開してくれました。
 
5.番組映画販売の世界標準ルール
番組や映画を販売する世界市場には、則っているかどうかが成約の前提条件になるほど重要な『暗黙のルール』がいくつかあるとのこと。このような『暗黙のルール』について、詳細に解説。
西村氏からは「本気で世界に販売するつもりなら、まずは企画&制作の段階から世界標準の『暗黙のルール』に合わせた番組作りをする必要がある」とアドバイスがありました。
 
6.日本インディペンデント番組映画の海外販売事例
西村氏が携わった実際の販売事例を具体的に紹介。
どんな国や地域で、どのようなジャンルの作品が実際に販売されているか、成約のきっかけや経緯、ひとつの成約から他の成約への広がりなども含めて詳細に紹介。
さらに西村氏は「世界の番組や映画の9割がインディペンデント。例えば映画なら、日本で10〜20館程度の上映規模でも作品の質が高ければ世界中で売れます」と参加者に語りかけていました。
 
最後に、海外セールスの重要ポイントとして『継続』と『パートナーシップ』を挙げていました。一度や二度の出展で簡単に売れるものではなく、さらに最後は人と人の信頼がモノをいう、と。日本のコンテンツを海外に販売する最前線におられる西村氏の言葉だけに、非常に説得力のあるアドバイスがたくさんありました。
 
■交流会
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セミナー終了後は、交流会を開催。
多くの方に参加していただきました。交流会では、講演した西村氏に具体的な相談をする参加者のほか、参加者同士のコミュニケーションも発生するなど、大いに盛り上がりました。

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