Arduinoプログラミング入門
~イメディオ電子工作部
開催レポート
2015年2月4日にイメディオ・制作技術セミナーとして
『Arduinoプログラミング入門~イメディオ電子工作部』を開催しました。
定員の12名は予約で事前に満席となり、Arduinoをはじめとした
小型電子制御デバイスに対する興味や人気の高さがうかがえました。
今回のセミナーは、3Dデザイナーであり、第2種電気工事士や応用情報
技術者の資格も持つ合同会社UESEIの代表・植田崇靖氏が講師を務めました。
1) 内容物の確認
開始早々、大まかなセミナー内容の予定を説明もほどほどに、実際にArduinoを触るところから始まっていきました。まずは内容物やArduinoの付属部品の確認です。ケーブルのカラーコードの説明などを挟みながら細かい部品を一つひとつ確認しています。また、今回はブレッドボードを使用するため、ブレッドボードの仕組みに関する説明も行われました。
受講者の皆さんは小さな部品に悪戦苦闘しながら、内容物を確認していきます。
2) LEDを光らせてみる(Lチカ)
電子工作の第一歩と言えばやはりこれ、通称Lチカです。
Arduinoには基板にLEDが搭載されていますが、現時点ではブレッドボードに挿したLEDを点灯させることを目指します。講師の説明を聞きつつ、細かい部品を落とさぬように気をつけてブレッドボードに挿していきました。間もなく全員がLチカに成功。今回の受講者の皆さんはレベルが高いようです。
また、LEDを光らせた回路図をもとに、それぞれのパーツの機能説明に加えて、Arduinoを活用する第一歩は、電気の流れを意識すること、という説明がありました。
3) プログラミングに挑戦
小さいながらもマイコン基板のArduino。今回はプログラミングにも挑戦。受講者のほぼ是認全員がプログラム初挑戦とのこと。講師の説明に合わせてArduinoの初期設定を進めながら、今度はプログラムを用いて『Lチカ』を行うことにチャレンジ。センサの個体差により動作確認に手間どる場面があったものの、全員が見事にLチカに成功しました。
こうして感覚的にArduinoを使う手順を学べたところで、改めてArduinoの起源や説明、さらにはソフトウェア「Arduino IDE」に関する説明が。また、初心者が多い受講者の皆さんのために、講師からは「コンパイル」といったプログラム用語に関する説明もありました。
4) エラー体験
続いてエラー体験をするために、わざとプログラムの一部を消して、エラーのアラートが出ている様子を確認。講師の植田氏によると、この経験をしておくことが大切だそうです。なぜなら、実際にエラーが起きた時にエラーであることをすぐに理解できますし、同時に表示されるメッセージから間違いの場所を特定する方法も学べるから、とのこと。
5) ブレッドボードを使って本格的にArduino体験
ここからはブレッドボードを使い、本格的にArduinoと入力装置や出力装置を組み合わせてできることについて説明がありました。その後は、早速実際に装置を組み立てて動かしていきます。プログラムでLEDの点滅速度を変化させたり、音を鳴らしたり、音を検知したり、距離センサーを使って距離を測定したり……装置との組み合わせによってさまざまな活用法があることを学びました。
こうした組立の合間には、抵抗などに関する説明に加えて、条件文や繰り返し文といった基礎的なプログラム言語も分かりやすく解説されました。その後、ぬいぐるみや浴衣にArduinoで制御されたLEDなどを装着した活用例などの紹介も。
最後には質疑応答が行われました。セミナー終了時間のギリギリまで熱心な質疑応答が行われ、セミナーは終了となりました。
しかしながらセミナー終了後も、講師の植田氏の周囲には受講者が集まり、さまざまな質問やコミュニケーションが行われ、最後まで盛り上がっていました。