17/8/19・20 4日目・5日目 実践講座「ビジネスデザインワークショップ」
1日目?顧客の課題は何か?を見つけ出す
こんにちは。AIDORアクセラレーションプログラム プロジェクトリーダーのマツイデです。
今回は、アイデアをビジネスモデルへとブラッシュアップするための第一歩、「ビジネスデザインワークショップ」です。
このワークショップでは、スタートアップ段階でよく用いられる「リーンキャンバス」を使って、これまでふわっと考えていた「こんなビジネスがしたい」というアイデアを、事業計画に落とし込んでいく作業をします。
前回のビジネスモデル概論にて「儲かる仕組み」を学んだあと、初めて自分のビジネスアイデアとがっつり向き合う2日間。このワークショップの最大の目的は、そもそも自分の考えているビジネスにニーズはあるのか?を考えること。当たり前なようですが、製品・サービス開発が失敗する原因の4割は、「マーケットのニーズがなかった」ことが原因といいます。そのため、まずは、自分が想定している顧客(お金を払ってくれる人)の課題は何かを見つけ出すことから始めます。
講師は、ペルソナやエスノグラフィーといった手法を用い、大手企業のコンサルティングも多く手がけるmct社の白根英昭氏。受講者のビジネスを、優しく鋭く導いていきます。
チームに分かれてディスカッションを行い、リーンキャンバスを作成していくのですが、その過程でこれまで気づいていなかった問題が出てきたり、分からないことがたくさん出てきます。その時は、白根先生や他のチームの受講者とも意見交換を行い、会場は熱気に溢れていました。
2日目?顧客インタビューの方法を学ぶ!
2日目は、昨日書き上げたリーンキャンバスをもとに、顧客インタビューの方法を学びます。そう、このビジネスデザインワークショップの後、受講者は、自身のビジネスの想定している顧客に対して、今考えている製品・サービスについて、実際にインタビューを行うのです。
今自分が考えている課題は、本当に顧客にとっての課題なのか?サービスに興味を持ってくれるのか?お金を払ってくれるのか?・・・知りたいことは山ほどあるけど、顧客インタビューはかなり難しいもの。質問の順番や聞き方で、本当の声を拾うことができるかどうかが変わってきます。
講義では、顧客インタビューの流れから聞き方までしっかりと学び、後半、他チームの受講者が顧客役となり、インタビューのシミュレーションを行いました。
顧客役となった受講者は、その顧客になったつもりで質問に答えていくのですが、鋭い意見もたくさん出て、白熱していました。しかし、自分のビジネスを説明することって、本当に難しい!お互いのビジネスアイデアをなんとなく知っている受講者同士でも言いたいことがなかなか伝わらないのに、何も知らない一般の方にインタビューをすることになるので、難しさは更に倍!
次のワークショップまでに、インタビュー先も自分たちで探して(事務局ももちろんサポートします!)、顧客インタビューを行っていただきます。みなさん、頑張って!!
講義を通して
IoTビジネスというと、ハードウェアの開発に目がいってしまいがちですが、まずは「儲かるサービス」を考えることが一番重要です。その手法を学び、実践した2日間でした。
今回のワークショップで学んだことは、これから先、もし考えているビジネスがなかなかうまく進められなくなった時に、立ち戻って考える基礎となります。この後も、何度も何度も見直しながらブラッシュアップをしていきます。
受講者にとっては、自分のビジネスアイデアを発表することも、それに対して意見をもらうことも、初めて尽くし。「分からないということがよく分かった」「いろんな人の意見が聞けてよかった」という感想とともに、着実に大きな一歩を踏み出しました。
次の実践ワークショップは、今回に引き続き白根先生の「ビジネス検証ワークショップ」。顧客インタビューの結果を受けてリーンキャンバスを修正した後、更にビジネスが成功するための仮説を立て、それを検証するMVP(Minimum Viable Product)を作っていきます。
さぁ、まずは宿題の顧客インタビューだ!スタッフもインタビュー先を探したり、一緒にがんばります!