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2018年10月30日AIDORアクセラレーション / 実施レポート

IoTスタートアップセミナー『IoT・ロボットビジネス成功へのアプローチ-2018-』(1/3)

2018年6月7日(木)、サービスロボット開発技術展/産業用ロボット開発技術展/ロボットITソリューション展/運輸・交通システムEXPOのセミナー会場Aにおいて、【IoTスタートアップセミナー『IoT・ロボットビジネス成功へのアプローチ-2018-』】と題したセミナーが開催されました。

最初のプログラムとして13時35分から、「近い将来コンビニはこうなる!?技術力を集積した『次世代店舗』」をテーマに、株式会社ローソンのオープンイノベーションセンター・マネージャーの谷田詔一氏による「次世代コンビニに向けたデジタルイノベーションの取り組み」ついての講演がありました。

まず、お話されたのがロボット・AI・シェアリングエコノミー・センサーなどの技術が発達し、それらを活用した企業(UberやAirbnbなど)が増えていることに、ローソンは注目しているということです。また、AppleやGoogle、Amazon、Facebookなどのグローバルプラットフォーマ―がビジネスを制するという認識であるとともに、ローソンも国内に14,000店舗を構え、1日約1,000万人の人が買い物をするプラットフォーマ―でもあると話されていました。しかし、ローソンはその購買情報をまだまだ活用しきれておらず、今後はそれらを改善するとともに、新しい買い物の在り方を考えているそうです。

その背景を受けてローソンでは2017年5月に社長直轄のオープンイノベーションセンターを設置。アルバイトやオーナーの人材不足や人件費の上昇、競争の激化などの社会環境変化における「経営課題」を、IoTやAI、クラウド、ロボティクスなどのテクノロジーの進化によって「課題解決」を図り、さらにお客様に対して新しい買い物体験を提供するのが、オープンイノベーションセンターの設置の狙いです。また、これらの経営課題はローソンだけでなく小売業者全体が抱える問題でもあり、それらを解決することにもつながると話されました。

オープンイノベーションセンターでは、次世代店舗に活用する技術検証の場として品川にラボを開設し、デジタル店舗に関するさまざまな実験を行っており、それらの具体例をご紹介いただきました。バーコード読み取りによる「スマホ決済」では、スマートフォンと対象店舗を紐づけ、商品バーコードを読み取ることでスマホ決済が可能となり、コンビニのピーク時の混雑緩和や深夜の無人レジ化などを目指します。また、商品にICタグを付けることでゲート決済や商品管理を行うことも実験中で、これにより決済が簡単になるだけでなく、個品管理が可能となり、棚卸しや在庫管理が容易になります。さらに、賞味期限が迫った商品をピックアップして特売することもでき、顧客満足度を高めるとともに、食品の廃棄ロスを減らすことにもつながると話されていました。その他、3Dセンサーを使用した利用客の「動線分析」や、商品棚をメディア化し広告枠として利用するインテリジェントラベルによる購買支援、電子棚札を使ったリアルタイムな情報発信などを、さまざまなデジタル技術を駆使して実現できるように取り組んでいるそうです。

最後に、この取り組みの目指すところとして、一つは「サプライチェーン全体の生産性改善」を挙げ、もう一つとして「TWIN STORE」の実現があるとのことです。TWIN STOREとは、いわばバーチャルストア。具体例にあげたデジタル技術によって得られたデータを組み合わせることで、バーチャルで詳細な販売シミュレーションが可能となります。そうすることで、大きな手間やリスクを抱えることなく、地域や顧客に合わせた最適な店舗づくりも可能であるというお話で締めくくられました。

IoTスタートアップセミナー『IoT・ロボットビジネス成功へのアプローチ-2018-』(1/3)
IoTスタートアップセミナー『IoT・ロボットビジネス成功へのアプローチ-2018-』(2/3)
IoTスタートアップセミナー『IoT・ロボットビジネス成功へのアプローチ-2018-』(3/3)

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TEL:06-6615-1000
担当:山中・小泉
住所:大阪市住之江区南港北2-1-10 ATCビルITM棟6階

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また、拠点として事業展開するソフト産業プラザでは、先端技術を活用したビジネスの支援施設として、インキュベーションを中心にさまざまなプログラムを実施しています。